ロールキャベツって人気の料理ですよね。レシピサイトにも常に上位にいる気がします。
ロールキャベツは人類が生み出した最強の料理だと言っても過言ではないのではないでしょうか。餅巾着とならんで、誰が作ってもそれなりに美味く、嫌いな人がほとんどいないであろう料理方法の一つだと思っています。
しかし、その半面、煮崩れする脆さも兼ね備えているため、何とかして口をふさがなければならない。
そして方法でよく利用されているのが、爪楊枝かカンピョウだと思いますが爪楊枝は食べる時に刺さるし、カンピョウなんて基本的に備えがない。
キャベツはあるのにカンピョウがない!
そんな煮崩れボンバーに悩んでいるあなたにロールキャベツの上手な巻き方のコツをお話していきましょう…
ロールキャベツの上手な巻き方のコツ!人気のレシピもこれでイイ
ロールキャベツといえば、寒い季節に最適な食べ物ですね。
気づけば、もう12月です。そりゃ、寒くもなりますわな。こんな寒い日はこたつで過ごす時間が自然と長くなります。
周りから見れば僕はガメラです。こんなに寒いからガメラ状態だよ!ってこの間年下の知り合いに話したら、ガメラを知らなくてショックを受けました。
ガメラ知らん?ゴジラは知ってる?モスラは?ラモスは?アルシンドは…?
…ジェネレーションギャップを感じる歳になりました。そうか。淋しいね。寒さが一層増しました。着込まないとね。ん?着込むと言えばやっぱりあれだよね。
そう。
ロールキャベツ!
誰がなんと言おうとロールキャベツ
こたつの中にいたらロールキャベツが頭に浮かんできたのでそういう事になりました。鍋とかミカンに勝ちました。ロールキャベツにはジェネレーションギャップはないよね!…よね?
そんなこんなで、ロールキャベツを今日は作りました。ロールキャベツはすごく簡単にできちゃうんですよ。簡単に出来るのに、あのクオリティー。もう最強だろ。なんでロールキャベツってあんなに美味いの?
ロールキャベツの作り方
ロールキャベツの作り方をざっくりおさらいしておきましょう。今回お話したい所はこのレシピ内容ではないので、サラッと紹介します。作り方を全く知らない場合はレシピサイトを参照!
ロールキャベツの作り方の手順1:キャベツを用意
キャベツを一枚一枚丁寧にむく。
芯のところに包丁で切り込みを入れて、芯の方からむくと簡単でキレイに出来るよ!
ロールキャベツの作り方の手順2:包丁で切る
芯の所を包丁で削いで取り除く。これをやっておくと、非常に巻きやすくなります。
…でも、芯は捨てない!
ロールキャベツの作り方の手順3:煮る
お鍋でキャベツがやわらかくなるまで茹でておきます。茹で時間はだいたい1分だ!
ロールキャベツの作り方の手順4:芯の行方
芯の部分は捨てるのではなく、もったいないので、細かくみじん切りにして、お肉と一緒に混ぜちゃいます。
玉ねぎを入れたり、人参、ウィンナー、チーズなど好きなものを入れよう。
どんなものを入れても美味しくなる懐の深い料理がロールキャベツだ!
ロールキャベツの作り方の手順5:茹でたキャベツで肉を巻く
中につめる具ができたら、しんなりしたキャベツを一枚取り出して具を包んでいきます。
手前、右、左、ぐるぐるぐるー。
手前、右、左、ぐるぐるぐるー。
割とキツめにキャベツを巻いていくのがコツだよ!
ロールキャベツの作り方の手順6:煮崩れを防ぐ為に
その包んだものをとめるために、つまようじが必要だったんですが…ちょうど家にありません!
さあ、あなたならどうする!?もうロールキャベツを作り始めてしまい、もうワンステップでオシマイだというのに爪楊枝が見つからなかったら…。
そのまま煮込んだら崩れちゃうしなぁ…。つまようじ買いに行くの面倒くさいしなぁ…。なんか代用できないものか。と悩んでいると頭にピカンと浮かびました。
ロールキャベツの留め具
ロールキャベツの留め具にはパスタを使いましょう!
どうせ煮込むのだから、パスタも柔らかくなって、食べることができるしつまようじのように取り除かなくていいんじゃね?間違って食べてしまっても怪我する心配もないし。なんて思ったのですよ。
そしてパスタをつまようじの長さにポキポキ折って、波々をいつもより多めに縫って使ってみる。
これがポイント。
そのパスタで留めたロールキャベツの面が下になるように鍋に敷き詰めて…
トマトホールの缶詰とコンソメのスープの中に入れてグツグツやらかくなるまで煮込む。
それで完成。
どうやら、パスタでやっても煮崩れは起きない模様。…ということは?
人気レシピ、ロールキャベツは全てこれで失敗知らず!
もうこれからはロールキャベツには爪楊枝じゃなくパスタでいいんじゃん!
そんなことを発見した一日でした。冬の鍋に飽きたら、ロールキャベツ作ってみてくださいませ。そしてロールキャベツを作る時はパスタで作れば捨てる所が全く出ない最強の料理です。
ただ、うちは普通のロールキャベツを作る時間がなかったら、キャベツの中をくり抜いて、そこにハンバーグを埋め込んで作ってます。ピーマンの肉詰めの原理で。
良かったら作ってくださいませ。ではでは。
野口明人
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!
ロールキャベツのおまけ:豆知識
今回はロールキャベツについて語っていきましたが、あなたはキャベツの起源をご存知でしょうか?
今では、野菜といえばキャベツが一番最初に浮かんでくるぐらい、身近な野菜になりましたが、実はキャベツはその昔、日本では観賞用植物だったのです。
収穫前のキャベツを見た事があるでしょうか。葉っぱがぶわわっとなっている真ん中の部分だけをごっそり収穫するのですが、その収穫前のキャベツを観ていると、何かに似ている事に気がつくと思います。
そう。お花です。
「キャベツ」とカタカナで書くぐらいですから、キャベツも外国から入ってきた食べ物ですが、江戸時代の中期にオランダより入ってきたそれは「オランダナ」と呼ばれていました。
食料として渡来したにも関わらず、園芸ブーム真っ只中だった江戸時代の人々にとっては、食べるよりも見るほうが美しい!となって、今でも「花キャベツ」と呼ばれるお花、「葉牡丹」が生まれたのです。
葉牡丹調べてみたらわかると思いますが、すげーキャベツっぽいんですよ。
んで、長い間、観賞用植物として存在していたわけですが、明治4年、北海道にて食用の栽培が始まります。
葉牡丹は結球しない(真ん中の部分が膨らまない)種類でしたが、結球するタイプのキャベツ、まぁ、つまりは今、よく見るタイプのキャベツが北海道で栽培されるようになったんですね。
ちなみに、キャベツ(Cabbage)の古いふる〜い語源は「頭でっかち」です。結球するさまを見事に捉えているネーミングです。
ただね、この時も、日本人はほとんどキャベツ食べてないんですよ。あくまでもこのキャベツは居留地に住む外国人向けだったんですね。
では一体、いつから日本人がキャベツを当たり前のように食べるようになるのかと言えば、戦後です。洋食を食べる文化がほとんどなかった日本人が、戦争に負け、アメリカの影響もあって洋食を食べるようになった頃からなのです。
僕らとキャベツの交流なんてまだまだ100年も経ってないんですよ。不思議ですね。こんなに身近なのに。
ちなみにキャベツのご先祖さまはブラッシカ・オレラセアと言いまして、ここから派生した植物は実に沢山あります。今ではスーパーフードとして青汁などに入れられたりする野菜の王様「ケール」もその一つ。
他にもブロッコリー、カリフラワー、カイラン、葉牡丹、コールラビ、芽キャベツなどなどがキャベツの兄弟なわけです。
キャベツとブロッコリーが兄弟って…。し、信じられん。
まぁでも、初期のキャベツは結球しなかったみたいだし、ブロッコリーのような茎があったみたいだし、品種改良っていうのはすごいもんだね。
とまぁ、起源知ってる?とか聞いておきながらほとんど日本の事しか話しませんでした。どうやら紀元前の話みたいなので。イベリア人っていうのが作っていたみたいですよ。丸くないキャベツを。
キャベツについて調べれば調べるほど、僕らがキャベツだと思っているものって、一時的なイメージでしかないんだなと思った僕でした。
…そんな話してないよ。
ではでは、またどこかでお会いしましょう(´・ω・`)ノシ