卵は1日何個までにしなさい!コレステロールが高いのよ!なんて言われて育ってきた昭和生まれの人は多いのではないでしょうか?僕もその一人です。
卵料理が好きなのに、コレステロールが気になって、この卵焼きには一体何個の卵が使われているのだろうか?このチャーハンには卵3個使ってるけど食べて大丈夫なのか?なんて気になって食べられなくなったぐらい迷信や言い伝えを気にする神経質な子どもだったのです。
ところが最近気になる噂が流れてきました。
卵は1日何個までは嘘。コレステロールとは無関係。卵ダイエットは最強。
え?マジで!?今まで教えてこられた卵の常識って一体何だったの!?
と、僕は学生時代に平然と信じていたいい国(1192年)作ろう鎌倉幕府が嘘だった事以来の衝撃を受けました。知ってました?今の学生さん達は鎌倉幕府の成立は1185年で習っているんですよ!
「いやー、それは嘘じゃなくて解釈が変わっただけだから。新しい事実が発見されただけだから。元々事実はそうだったのに嘘や迷信が広まってただけだから」
とある人はこんな事を言うでしょう。そう。僕らが信じている常識なんていつだって覆るのです。だから常識なんてあってないようなものなのです。
卵は1日何個までにしなさいなんて迷信が覆ったと思ったら、またある日突然新事実が発表され卵は1日1個までと制限されたりする日が来るかもしれません。
…でも、一応、現時点で自分が納得出来る情報を選んでおきたいんだけど。というあなたの為に卵は1日何個まで食べていいのか、コレステロールとの関係性とか卵ダイエットの事で言われている数々の情報を集めてみました。
きっとあなたの卵を見る目が変わるに違いありません…。
卵は1日何個までと言われ始めたのは最近の事?
卵は1日何個まで論争について気になりだしたきっかけは、1976年にアメリカで公開された超有名な名作映画『ロッキー』を見た時の事でした。
エイドリアァァ〜ンで有名なシルヴェスター・スタローン主演のボクシング映画ですね。見たことがなくても音楽だけは知っているという人もいるでしょう。
その『ロッキー』の中で突然チャンピオンに挑戦するチャンスを与えられた三流ボクサーの主人公は、自分がただのゴロツキではない事を証明するため、愛するエイドリアンのために、過酷なトレーニングを耐え抜く場面があります。
そのトレーニングの中でこんなシーンが僕の目に留まりました。それはロッキーがコップに生卵をいくつもいくつも片手で割って入れていき、そのまま飲み干すシーンです。その卵の数はなんと5つ!
あー、今の時代でこんな事をやったらコレステロールがなんだとメディアが騒ぎ立てるだろうなぁ…。なんて思って、僕はその映画を観終えた後に軽い気持ちで「ロッキー 卵 コレステロール」を検索しました。
そしたらですよ。
卵を食べてもコレステロールは上がらない
なんて文章が目に飛び込んできました。え!?嘘でしょ!?僕は衝撃を受けました。
そこから卵に取り憑かれたように僕は図書館に行って卵とコレステロールのことについて調べ始めました。
研ナオコが志村けんのバカ殿様の中でやっていた、ぬぁまたまぐぉというギャグが頭の中で何度もリピートしていたのを今でも覚えています(このギャグ知ってる?)。
そしてわかった事は、卵とコレステロールの誤解が始まったのはなんと1913年の事だと言うのです。
卵とコレステロールの誤解を作ったのはロシア?
1913年、ロシアの病理学者ニコライ・アニチコワ(Nikolai Anitischow)はうさぎを使ったとある実験を行いました。
それは「食べ物として体内に摂取したコレステロールの影響」を調べるというもの。
その当時のロシアでは、今現在もそうであるように、まだ未知の情報を調べるためには人体を直接使わず、ハツカネズミ、ラット、モルモット、うさぎ、ハムスターを使って実験を行うのが一般的でした。
そこでニコライ・アニチコワはうさぎさんを選んだんですね。
心ぴょんぴょんするんじゃーと。
…冗談です。すいません。きっとそれは偶発的な選択だったのでしょう。
ニコライ・アニチコワは、うさぎに非常に栄養価の高い卵を食べさせ続けたらどうなるのかを調べたのです。するとそのうさぎは血中のコレステロール値が増加し続け、動脈硬化を起こして死んでしまいました。
ここで現代を生きるあなたは疑問に思うはずです。
うさぎって草食べてなかったっけ?と。
そう。ハツカネズミやラットならいざ知らず、うさぎは総じて草食動物です(ネズミは草食だったり肉食だったりする)。
過酷な環境下の中で死骸を食べているうさぎが発見されたりしているらしいですが、基本的にうさぎの体内は草食動物としての器官しか備わっていません。
そんな中に栄養価の高い動物性脂質である卵を食べさせ続ければ、体内調整など出来るはずがなく、コレステロール値は上昇し、動脈硬化を起こして死んでしまうのもムリのない話なのです。
だがしかし。そんな事は当時の病理学では知られておらず、うさぎでこうなのだから、人間でもそうだろうと信じられてしまいました。
その誤解や噂が広く広まり、人間は卵を食べるとコレステロール値が上昇するという常識が浸透してしまいました。
卵は1日何個までと言われてきたわけ
実際、日本でも1980年代までの学術論文にはウサギにおけるコレステロール摂取と動脈硬化の発生について書かれているものが多く見られます。
ですが、同時に1981年に慶應義塾大学医学部内科の人達による「経口コレステロール負荷テスト」というのが行われてから事態は変化していきます。
それは都内の老人ホームに住む62歳〜89歳の老人18人にコレステロールを口から摂取させ続けたらどうなったか?という実験。この頃から卵を口から食べてもコレステロール値上昇しないんだけど?という噂も広がり始めるのです。
雑食動物の人間は草食動物とは内臓機能が違うのです。確かに卵にはコレステロールが多く含まれています。1個あたりの卵に約210mg〜250mgのコレステロールが含まれていて、これは牛肉200gとほぼ同等のコレステロール量です。
卵1個と牛肉200gのコレステロールがほぼ同等。恐ろしや、卵のコレステロール量!(ロシアの殺し屋恐ろしや〜ってあったよね)
しかし、おじーちゃんおばーちゃんたちで人体実験してみたけど、卵を食べたこととコレステロール値の上昇は関連付けられなかったと。
これはつまり人間の体は経口摂取によるコレステロール増加の調整を体で行えるという事です。
そもそも人間の体は肝臓でコレステロールを合成しています。それは体を健康に保つ上で非常に重要な役割がコレステロールにあるからであって、一定量を常に体内に維持する必要があるのです。
口から摂取するコレステロールは全体の20%。残りの80%は体内で合成されていると言われています。この体内の合成量を調整する機能が人間には備わっているのです。
ちなみにこの時の実験で行われたのがコレステロール750mgを1日に摂取し続けるというもので、これが卵黄約3個分でした。
それで厚生労働省は2010年までの「日本人の食事摂取基準」で、成人男性750mg、成人女性600mgを上限として制限を設けていたわけです。
国でさえ男性は卵3個まで、女性は卵2個までしか食べちゃ駄目だよって言っていたわけですから、僕らが親から卵は1日1個までにしなさいとか1日2個までにしなさいと言われて育ってきたのも無理はない話。
僕は小さい時に疑問に思っていました。目玉焼きって2つ卵使わないと成り立たなくない?と。でも目玉焼きが1個の卵で作る事が主流なのは卵のコレステロールに危険を感じていたからなのかもしれません。
…まぁ、それは考えすぎで、ただの経済的理由かもしれませんが。卵って昔は贅沢品だったもんね!風邪引いたときだけ卵を食べさせてもらうことが出来たって昔ばっちゃが言ってた。
ちなみに国うんぬんって言いましたが、「食事摂取基準」が出来たのは2004年なので、国の一声のせいではありません。
ただ国でさえ卵たくさん食べすぎると危険なのかも。でも3個までは大丈夫だったしな〜という両方の実験結果に悩まされていたように思えます。
ですが、事態が大きく動くのは2015年の事…。
卵は1日何個までの撤廃-コレステロールの関連性は無関係?
2015年版に発表された「日本人の食事摂取基準」で厚生労働省はこんな感じの事を言いました。
高齢者で摂取量を制限すると低栄養を生じる可能性があるから注意してね!
2004年から厳密に制限をかけてみたけど、科学的根拠が得られなかったから2015年から撤廃するよ!
卵の摂取量と冠動脈疾患や脳卒中の死亡率、糖尿病有病率の関連性は見いだせませんでした!
2個以上食べ続けてもらったけど、死亡率変わんなかったよ!
だからすまん、制限やめるね!
と。
僕はこの事を知らずにオリンピックが1回開催されていたわけです。しかし実に多くの人が僕と同じ状況だったのではないでしょうか。だって普通に生活していたら「日本人の食事摂取基準」なんて見ないっすもんね。
そこで、テレビや雑誌は度々この事を取り上げて、僕らに卵の摂取制限解禁されたよと特集を組みます。
もしかしたらすでに卵のコレステロールを気にしなくてもいい事を知っている人は、そういうメディア関係の物を見たのではないでしょうか。
そして今では卵ダイエットなるものが推奨され始めたのです。ゆで卵を食べよう!と。美容と健康。この言葉に弱い人は多いですからね。
なぜゆで卵なの?と思うかもしれません。そしたらもうメディアの思うつぼ。気になりだして検索してしまうことでしょう。
でも別に何も目新しい事はありません。他のダイエット食品でも言われているようなことの羅列です。
ゆで卵ダイエットの真相-卵は完全食?
卵は非常に栄養価の高い食べ物である事は昔から知られていました。でも数多く食べちゃいけなって思われていたのでダイエット食品には向かない食べ物だと思われていたのです。
ちなみに完全食(完全栄養食)という言葉を聞いた事があるでしょうか。
これは別に新しい言葉ではなく1921年頃から使われ始めた言葉で、健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品や食事の事を言います。
色々と定義は変わっていましたが、現在では先程話に出てきた「日本人の食事摂取基準」に定める必須栄養素を過不足なく補える食品が一番近いものとされています。
んで、完全食がなぜダイエットに向いているかと言えば、人の空腹は栄養素の欠乏から生じる事、肥満の原因は栄養素の偏りから生まれる事がわかっているからです。
つまり完全食だけを食べていれば空腹を感じる事は少ないし、完全食だけなら食べて過ぎてしまっても肥満になりにくいわけですね。
そこで美容と健康が現代人は大好きであることを知っているビジネスマンは常に完全食っぽい物を探しているわけです。
そしてついに白羽の矢が卵に当たりました。卵食べまくっても大丈夫説の解禁です。
そこで彼らは声を大にして言います。
卵は完全栄養食!
…と。
実はこれはちょっと間違いです。卵は準完全食に分類されています。ビタミンCや食物繊維が含まれていないのです。
ですが、卵はほぼ完全食なのです。
だから細かい事はいい。キャッチーだし、卵は完全栄養食として言ってしまおう!と。準って言葉、人間嫌いだもんねと。そして説明で“ほぼ”を付け足そうと。
卵は比較的に他のダイエット食品より安いし、身近だ。これは飛びつくに違いない。
卵は完全栄養食です!(ほぼ)
後は理屈付けで、普通に卵食べるだけで痩せるよって言っても信憑性が薄いからゆで卵にすればいいか!歯ごたえも生まれるし、消化も時間掛かるようになるしさってな具合です。
噛めば満腹中枢が刺激されることや、液体が固体になることで消化が遅くなることは別に卵だけが特別なのではなく、他の食べ物も同様です。
ということで、卵ダイエットで痩せられる人は他のダイエット方法でも痩せられるだろうし、他のダイエット方法で痩せられない人は卵ダイエットでも痩せられません。
ダイエットを失敗する人は新しいダイエット方法を探しまくる習慣を変えましょう。
…なんて偉そうな事を言ってこの記事は終わるはずでした。
「ゆで卵って美味しいよね。僕も卵の個数制限が解禁されたということでダイエット目的ではないのに毎日ゆで卵食べまくってますよ!」
こんな感じでこの記事は終わるはずだったのです。
しかし、ここでアメリカの学者が待ったをかけます。2019年3月にノースウエスタン大学が5大医学雑誌のひとつであるJAMAに卵に関する論文を発表したのです。
卵を1週間に3~4個食べる人は早死する危険性がある!?
論文を執筆した人はビクター・ゾンさん。それは卵業界を激震させました。
内容は次のようなもの。
研究チームは2万9000人あまりについて平均で17年半にわたって追跡調査した米国内の6研究グループのデータを詳しく調べた。うんぬんかんぬん。
んで、まぁ、色々と詳しい数字を出してきて、過去のデータと矛盾する所あるけど、今までのデータは色んな要因を考慮されていなかった。うちのデータは包括的だよーと。
結論卵を1日当たりに消費量が半個(1週間に3~4個)増えるごとに、心血管系疾患のリスクは1.1%上昇し、早死するリスクは1.9%上昇するのだ。
みたいな事を言い出すわけです。
卵は1日何個まで?の結論
もうここまで来ると卵を食べたほうがいいのか食べないほうがいいのか結論が二転三転しすぎてどれを信じたらいいのかわからなくなりました。
そして僕は叫びました。
うるせー!!
1週間で3〜4個だと?そしたらほとんどの日本人が早死するじゃないか!長寿大国、日本を知らんのか!
もう情報に振り回されるのはや・め・た!!
と。
科学的見地とか医学的見地とか栄養士的見地とか、立場が違えば言うことも違ってくるでしょう。
そもそもこんな記事を書いていてなんですが、卵だけにクローズアップするのがそもそもおかしかったのではなかろうか。
1日何個までってのを調べていて思いましたが、卵だけを食べて生活するなら1日13個食べられるとか極端な考え方の人が多すぎる!
卵だけ食べて生活しようと思う人ってそんなに多いですか?13個食べられるの?やっほーい!ってなりますか?
卵は数ある食品の中の1つに過ぎないのだし、食べることは人生の中の1つの行為に過ぎないのです。
そのたった1つの事で危険だ安全だなんだと頭を悩ませるのがアホらしくなりました。
人生はいつ死んでもおかしくない。だからこそ精一杯悩まずに一日を完全燃焼したい。
僕はついこの間、その思いが強くなりました。
それはなんの前触れもなく、なんの落ち度もなく車に轢かれて、自分死ぬかもしれん。と思ったからです。
一番最初に書きましたが常識はいつだって覆る可能性があります。
そして常識なんてものはいつだって誰かが作り出して信じ込ませる事が出来るもの。誰かの意図があるのです。
卵を売りたいと思う人が言えば卵は何個食べてもいいってなるし、病院に来て欲しい人が言えば卵の食べすぎが原因で病気になるかも、心配なら病院に来て検査しようってなるだろうし、注目を浴びたい人が言えば、今までと反対の意見を言えば良いのです。
- 僕ら現代人は科学という言葉に弱いです。数字を出されれば信じてしまいます。
- 僕ら現代人は権威に弱いです。大学とか外国の名前を出されるだけで信じてしまいます。
- 僕ら現代人は美容と健康に弱いです。アンチエンジングとかダイエットに良い、体に危険と言われるだけで信じてしまいます。
インターネットが当たり前であり、情報過多の時代に、こんな感じでいくらでも常識なんて人の心に吹き込めるのです。
でもさ、常識よりもさ、一番大事なのは今現在、この当たり前だと思っている事がどれだけ恵まれているか、どれだけ感謝すべき事かだと僕は思うのです。
なんだよ、結局そんな説教じみた結論かよと思われるかもしれません。
ただ、今回卵について調べてみて、そう言えばばーちゃんが昔は卵は贅沢品だったんだよーってのを思い出したし、卵が何個も食べられる状況って本来ならばすごいことだよなーと思いました。
だって、僕は鶏を飼った事がないし、鶏の育て方も知らないのに卵が食べられるのです。卵って最強に美味しいですやん。それを毎日産みの苦しみを感じながら生み出してくれる鶏さん、パねーっす。
そして鶏を色々な病気や健康に気をつけながら育ててくれている養鶏農家さんに感謝したいっす。
覚えていますか?鳥インフルエンザ事件と会長が自殺してしまったニュースを。あーゆーことだってどこの養鶏農家にも起こらないとは言えないのです。
そんな中、最新の注意を払って鶏を育ててくれて、美味しい卵を食べたい時に食べられる環境を僕らに提供してくれている。
もしこの世から鶏がすべて消えたら、卵も消える。そうしたら1日何個まで卵を食べて良いのか?という論争も消えるし、卵を使って研究している人も消える。卵を取り上げたニュースや記事も消えるでしょう。
つまり、僕らが卵を1日何個まで食べて良いのか?と100年以上にも渡って考え続けているのは、卵を愛しているから。
よく言うじゃないですか。好きの反対は無関心だって。って事は関心があるのは愛しているからなのです。
そんな愛すべき卵に僕らが出来ることは、1日何個までという情報に流されるのではなく、卵は健康に良いのかどうか迷いながら生活するのではなく、ただ目の前にある卵を食べる時に美味いな〜と感謝する事なのではなかろうか。
…という結論にいたったのです。ええ。気持ち悪いでしょう?
なのであなたに言いたいことは、卵1日何個まで食べて良いのかで迷った時は、その時自分が一番納得出来る事を信じればいいと思います。
きっと賢いあなたなら、バランス良く食事することが何よりも健康に良いことを知っているでしょうし、食事だけでなくバランス良く運動をしたり、生活態度を考えてみることが長生きの秘訣だという事は知っているでしょうから。
ということで、卵は1日何個までかを調べる僕の旅は終了しました。
もう卵を調べに図書館に行くことも無いでしょうし、ネットサーフィンする事もないでしょう。その時間があったら、僕は寝ようと思います。そして元気に起きて毎朝美味しい目玉焼きを食べるのです。
ではでは卵は1日何個まで?の話でした。ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。今日はちょっと理屈臭くてごめんね。
野口明人
おまけ:卵の豆知識
卵は1日何個までの話は終わりましたが、卵について調べていたら色々と卵について詳しくなったので、卵の豆知識を共有したいと思います。
これだけ身近な卵ですが、僕らはまだ卵のことを何も知らない…。
卵の殻って白いのと赤いのがあるけどなんで?
スーパーに行くと卵の殻が赤いやつと白いやつが売っているじゃないですか。アレの違いって何だか知っていますか?
実は僕は子供の頃に白い殻の卵しか知らなかったんです。卵は白だと思いこんでいた。
冷蔵庫には白い殻の卵しかなかったのでね。赤い殻の卵を見た時は、なんじゃこりゃー!!って衝撃でしたね。
んで、なぜか僕は子供ながらに、あれは鶏ではなく高級な鳥が生んだ卵なんだなんて思ったんですよ。倹約家の母が買わないって事は高いものなんだってね。
でも当然ながら卵の殻が赤いのは鶏ではない別の鳥が生んだという事ではございません。赤いのも鶏が生んでいます。
その卵の殻の色の違いは鶏の羽の色の違いです。
赤い羽根の鶏が産めば赤い卵、白い羽の鶏が産めば白い卵になるのです。
卵の殻の色が違っていても栄養や味は変わりません。
もちろん毛の色が違うって事は鶏の種類が違う事もあって、地卵みたいにその土地の在来種の鶏が注目される事もありますが、どちらかと言うと味を左右するのは飼育方法や餌の違いによる影響が大きいらしいです。
さてさて、では飼育方法や餌の違いの話が出てきたので次の豆知識。
卵黄の色で新鮮さがわかる?
卵かけご飯、美味しいですよね。そして卵かけご飯でひときわ目立つのが卵黄の色。
この色が黄色よりもオレンジ色の方が美味しく見えたりして、たまーにテレビ番組などを見ていると「見て下さい、この卵の色!新鮮ですねー」みたいなことを言っている人がいます。
ですが、卵黄の色と新鮮さは全く関係がありません。
卵黄の色は、鶏が食べている餌の色で決まってくるのです。つまりはあれは養鶏場の人たちが選んだ色なのです。
最近では奇抜さを狙って真っ白の卵黄とか青い卵黄なども見かけますが、すべては餌の色で決まります。
食事は目でも味わうっていうのがわかる豆知識でした。見た目って大事なんだねぇ。
チキンラーメンの上手な作り方
チキンラーメン、うまいんじゃー。すぐおいし〜♪すごくおいし〜♪
連続テレビ小説でまんぷくってありましたけど、チキンラーメンって元祖インスタントラーメンでありながら、今も売れ筋商品なのがすごい所。
チキンラーメンが発明されたのは昭和33年ですよ?信じられません。
昔、学研かなにかの付録で日清食品創業者の安藤百福の自伝漫画みたいなのを読んで、このおっちゃんすげー物を発明してくれたなと何度も繰り返し読んだことを思い出します。
今ではたくさんのインスタントラーメンが出てきていますが、たまーにチキンラーメンを食べるとなんでこんなに美味しいの!?ってびっくりしますよね。
でもね、僕はこのチキンラーメン、あまり上手に作れた試しがなかったのです。
袋を開けてどんぶりにチキンラーメンを置くでしょ?そこに卵を割るでしょ?お湯をかけるでしょ?蓋をして3分。
…卵が固まっていない。なんで!?って思ったんです。
今そこで沸騰したばかりのやかんのお湯を使って作って、お湯注いだ瞬間に蓋をして、蓋もぴっちり密封出来る物を使ってみても、卵は3分後に固まっていない。
実はチキンラーメンの作り方にはコツがあったのです。まぁ、パッケージに書かれていたのを読んで知ったんですけどね。
公式の見解によると、卵はお湯を注ぐ時にしか固まらないらしいんです。
つまり、チキンラーメンを作る時は、お湯を注ぐ時にひたすらゆっくり卵にかけるのがコツなのです。
↑ほら、まだ3分経っていないのに卵固まっているでしょう?
知ってました?
すぐむける半熟ゆで卵の作り方
ども、ゆで卵と聞くと板東英二を思い浮かべる僕です。
一時期コンビニで売っているゆで卵にハマってしまって、なんで家で作ったゆで卵はこんな感じにならんのじゃーと研究した事がありました。
コンビニのゆで卵って、いい感じに半熟だし、何よりもすごく殻がむきやすいんですよね。
そのゆで卵に近づけるべく、色々と試してみた結果、すごくいい感じのむきやすい半熟ゆで卵が出来たので作り方のコツを共有します。
まず、ゆで卵に使う卵は古い卵を使ってください。殻のむきやすさはこれがすべてです。新しいゆで卵では半熟には出来ても殻がうまくむけません。
コンビニで売っているゆで卵はすべて生み落ちてから時間が経った卵を使用しています。
卵は時間が経つごとに、殻の中に空洞が出来るらしくて、この空洞が殻の向きやすさを生み出しているのです。
あ…って事はどこかで売れ残った卵を再利用するにはゆで卵として販売するのが最適なのか。よく考えられているなぁ〜。
んで、次に半熟ゆで卵の作り方ですが、ゆで卵を作る時に水の状態から鍋に卵を入れて作るなんて教わったのは僕だけでしょうか。
そうしないと卵の殻が割れてしまうからなんて教わったんですが、それだと卵を熱している時間が測りづらいので、半熟ゆで卵を作る時は沸騰したお湯の状態から卵を入れます。
ですがここでひとつポイントが。
卵は冷蔵庫から出して常温に戻しておくのです。そして沸騰したお湯に入れて5分半。
タイマーがなったらすぐにゆで卵をお湯から取り出し、全力で氷水で冷やしましょう。
卵のしろみの持つ予熱で黄身が固まらないようにすぐに冷やすのです。
これだけで100発100中、美味しい半熟ゆで卵の出来上がりです。
あとはこのゆで卵を持ち歩いて、「きみ、それは僕のゆで卵やないか〜」と板東英二のごとく街中でもぐもぐしましょう。
本当に卵って美味しい!!
と、言うことで以上4点。卵の豆知識でした。またどこかでお会いしましょう。(´・ω・`)ノシ