四国歩き遍路日記26日目。この旅の記録は以前旅をしながら公開していた日記を諸事情によりお蔵入りしまったものを再編集して公開したものです。
お遍路に出て2日目でお泊り接待を受け、そのまま滞在。24日間同じところに滞在しているわけですが、ここらへんからちょっとずつ僕の精神状態が危うくなってきます。
その理由としては11月が近づいてきているから。11月に結婚したのがもう遠い昔のこと。それから別れ、僕にとっては11月はなぜだかいっつも憂鬱な気分になってしまうのです。
過去の記憶というのは、哀しいものほど、時間が経てば経つほど色濃くなり、心を蝕んでいきます。時間が解決してくれるなんて事は僕には当てはまらないようです。
頭で理解するだけではいけません。忘れる事も出来ません。それならばどうしたらいいのか。その事を今日は書いていきたいと思います。
ではでは、再編集版よろしくどうぞ。
四国歩き遍路日記26日目のまえがき
『四国歩き遍路日記26日目』になりました。天候は昨日の快晴とは打って変わって予報どおりの雨。眼の前に見える山にも靄がかかっている。今日あたりから台風がやってくるらしい。
天気がどんよりすると、気持ちもどんよりしてくる。
何もすることないなぁ…と朝ごはんを食べていると、ある電話がかかってきたのです。
→他の日の四国歩き遍路日記はこちらにまとまっています、合わせてどうぞ。
※復刻にあたり、旅先で沢山写真を撮ったものをアップすることにしました。Facebookの方へ高画質のアルバムを作りましたのでよろしければ御覧くださいませ。
喉が痛い…
朝起きると喉が痛い。昨日少し遅くまで頑張ってしまった反動だろう。これだから頑張ってはいけないのだ。ポレポレ(スワヒリ語でゆっくりとかマイペースの意)を徹底する。自分のペースで歩き続けねば。
あねさんに喉が痛いんですけど、と伝えると粉薬の葛根湯をくれた。
これ飲んだ瞬間に喉の痛みが嘘のように消える。なんなんだ葛根湯よ。後で聞いたら葛根湯は肩こりに効くんだってさ。
完全に思い込み効果なんだな、喉の痛みが取れたのって。プラシーボ効果ってやつですかな。
うんこの話
今朝は昨日、専務にもらった「おからの粉末」をご飯にふりかけてみる。専務の話によると、これをするだけで、途端にご飯を食べる量が減るようだ。
水分豊富ですぐに腐ってしまうおからから、水を切って粉末にしたものだから吸水率が高い。お腹に入ったら水を吸って膨張するので、すぐに満腹になってしまうという原理だ。
味の方はどうだろう。
うむ。悪くはない。元が豆腐なんだもんな。豆腐好きの僕が嫌いなはずがない。
ただ、これだと消費量が少ない。これで大さじ2杯分。ふりかけにして食べるだけでは駄目なのだ。うーむ。おからを大量に消費するような手段…難しいな。
豆腐を作る過程で必ず生み出されるおから。先程も書いたが水を含むため、すぐに腐ってしまう。するとそこで産業廃棄物になり、お金がかかる。
それをこのような粉末にする事により、腐らなくなって、再利用出来るようになるのだが、いかんせん、おからの粉末の使いみちが思い浮かばない。結局の所、これが使えなければ産業廃棄物になるまでの時間を伸ばしているだけなのだ。
食べ物から離れるべきか。塗料とか?商品さえあれば、それを売りこむ方法はわかるんだけど、商品そのものの利用方法なんて考えたことないからなぁ。僕もアイディアが乏しいなぁ。
僕がこのおからの粉末ふりかけでご飯を食べていると、先生はサトウキビを粉末にする方法の話をしてくれた。そして食物繊細について語る。
食物繊維には水溶性となんちゃらっていうのがあって、お腹が痛くなってもうんこが出来ない場合、大腸は水分を取り除き、便意を消す働きがあるんだってさ。先生から聞いた話の説明が、ざっくりですまぬ。
それにはわけがある。
ほほー。と、僕はその時感心したかったのだが、頭では、うんこ行きたいなというものでいっぱいだったのだ。食べたら出る。健康の証拠。赤ちゃんの健康状態もうんこで見るっていうしさ。
有名な心理学者のフロイトさんの論文にもうんこの話が出てくるぐらいだ。うんこは大事。子供が総じてうんこの話で喜ぶのは、幼児期のトイレトレーニングから由来するらしい。
赤ちゃんから脱却する期間の中に、トイレを一人で出来るようになるってのがあるけれど、それにはトイレトレーニングが必要だ。トイレを上手に出来ると周りが喜んでくれる。
そして自分の体から産まれたうんこをみて、これは良いものなのだと思う。だから子供はうんこが大好きなのだ。時にはうんこを自分の子供だと思う子もいるんだと論文に書いてあった。真面目に。うん子か。…駄目だ。腹が痛い。
…と、偉そうにそれっぽくうんこを賢く語ってみれば、僕が食事時にうんこの話をしたことは許してもらえるだろう。
僕は食事後、先生に昨日の夜に殴り書きをした専務に依頼された方法のメモを渡し、すぐにうんこに行った。ふう。すっきり。
あ、おからの粉末も大さじ2杯でレタス1個分の食物繊維があるらしいから、その影響もあるのかな。食物繊維っていえば、やっぱりダイエット食品への活用だけど、おからクッキーってブーム去ったからなぁ…。
うーむ。
とある方からの電話
僕がトイレから戻ると、先生が電話をしていた。噂をすれば影というが、どうやら昨日出逢った専務が先生に電話をかけてきたようだ。
まだ、お遍路さんいるか?話が聞きたいとの事。
うおーーー!なんと!!僕なんかが何の役に立てるだろうか。
自分の天狗さに情けなくなる。僕なんぞが、何を偉そうにメモなどとっていたのだ。
会社じゃぞ。会社には従業員もいる。その人達の生活を左右するような事は僕には出来ぬ。
先生がメモを見て、大方はいいと思う。ただ一生懸命さが伝わりすぎるからワープロで打てるか?とおっしゃった。
僕は申し訳なく思いながらも、鳴門金時の芋を運び終えた後、パソコンで清書することにした。
とりあえず、午前中いっぱい時間をもらい何とか仕上げる。
夜中に書いたものって朝に見返すとなんとなく恥ずかしくなるよね。ってか、会社に務めたことないからわからんけれど、企画書書く時ってこんな感じ?
うーんうーんと堅苦しく考えていると、「一意見としてぐらいな感じでええんじゃぞ」と言ってくださった。その言葉にスラスラとキーボードを叩く指が走るようになる。
君はひもかわを知っているか!?
僕がパソコンをパチパチ叩いていると、なにやらいい香りが。
あねさんがお昼の準備をしているのだった。さっき朝ごはんを食べたばかりの気がするが、時計を見るともうお昼だった。パソコンをしているとどうも時間の存在を忘れてしまう。
僕は書いたレポートを印刷し、プリンターがウィンウィン言ってる間に鍋を覗く。
あ、そうめんですか!僕はとっさに先日食べた太めの半田そうめんを思い出してそう言った。
…太めのそうめんと細めのうどん。その違いがわからずじまい。そして僕はふと、自分のお父さんが好きな『ひもかわうどん』が頭に浮かんだ。
と、僕は画像を見せた。
ん?ぺろっこうどん?逆に知らん。何それ。
ほぼ同じ物なのに、名前が違う。名前が違えば違うもののように捉える。名前って不思議。ぺろっこうどん。ひもかわ。もし、あなたがどちらも知っているのなら、ぜひその違いを教えて欲しい。
そうめんとひやむぎの作り方が違うように、ぺろっこうどんとひもかわには細かい違いがあるのだろうか。あ。きしめんという存在もいた。うどんも奥が深いですな。
ブログの名刺を作ってみた。QRコードのQRって…
お昼にうどんを食べ終えると、僕はパソコンを使って先生のブログの名刺を作ってみた。ここに載せられないのは残念だが、ブログに登場するキャラクターをメインに据えたデザインの名刺だ。合わせてブログのURLとQRコードを載せておいた。
それがあれば、あれこれ説明出来なくても、相手にブログの存在を教えられると思ったからだ。
物知りの先生でもパソコン関係はめっぽう弱いらしい。ブログとホームページの違いがわからないと言うので説明したり(これはもしかしたら一般的にもわからない人が多いかもしれない)、Twitterがどんなものか説明したりする。
本人がわかっていないものを人に説明するのは難しい。なので、名刺がいいのでは?と思いついたのです。
手で渡すだけで、あとは相手がスマートフォンのカメラでQRコードを読み取るか、URLを打ってくれるだけでブログにアクセス出来るっていうね。便利だよね。
言葉はいらぬ。そう、この名刺があればね!
ちなみに、QRコードってのは、Quick Responseコードの略。すばやく応答するコードって事だね!日本の発明なんだぜ。
それをこしらえて、いざお出かけ!
徳島が田舎だと!?どこにだって…
僕はこの旅で、買い物する時はLINE Payというプリペイドカードで支払ってます。チャージして使うクレジットみたいなもん。基本的にクレジットカードが使える所ならどこでも使えるので、コンビニでもスーパーでもいける!
現金で買うよりも、それで支払った方がポイントが2倍(TポイントとLINEポイントの両方)貯まるので出来る限りLINE Payで買ってたのです。ポイントでスタンプが買えちゃうし。普通のお買い物にも使えるし、LINE Payは貧乏の味方(だった…)!
しかし、旅ももうすぐ1ヶ月。チャージしていた残高が少なくなってきました。
旅に出る前に親が「四国は田舎だから、コンビニなんてないよ!」と言っていたのを聞いていたけど、実際はあるわあるわ、普通にコンビニ沢山ある。
どれだけ四国を田舎だと思っていたのか、と笑ってしまったけど、僕にとっちゃーありがたい。ファミマの火曜土曜はカードの日。ポイントが倍増するのです。しかもファミマはファミマTカードでプリペイドカードが買えてしまう!!
普通ないからね、電子マネーで電子マネー買える事なんて。お金を左から右に移すだけでポイント分ゲットだぜ!
ポイント大好き人間。
しかしね、地元でもそうだけど、どこのファミマでもLINE Payカードが売ってるわけじゃなくて、店舗も限られているから、探し廻らねば。iTunesカードとかが置いてある場所に売っているんだけどね。LINEカードはあっても、LINE Payカードがない所が多いのだよ。
僕はあねさんに専務に会いに行く前にファミマ巡りをしてくれるようにお願いしたのですが…
結論、徳島は田舎だから仕方がないと言われる
ファミマ巡り1店舗目にはLINE Payカードが売ってなかった。まぁ仕方がない。こんな事は良くあること。
ファミマ巡り2店舗。うおー!あったよ!良かったー!と喜び、僕はそれをレジに持っていく。
店員さんの名札にはトレーニング中と書いてあった。大丈夫かな、対応出来るかなと思いつつ、1万円分でお願いしますと伝える。
ピッとカードのバーコードを読み取る店員さん。
ピーーーーーー。
エラー。もう一度ピッ。
ピーーーーーー。
エラー。見習いアルバイトさんは少々お待ちくださいとペコリと頭を下げてどこかへ行く。
連れてきたのは副店長。
おお。これなら安心。1万円分でお願いします。
ピッ。
ピーーーーーー。
ピッ。
ピーーーーーー。
エラー。そして何事もなかったかのようにレジが読み取れないんですいません。と言った。
おーーーーい。副店ちょおぉぉーーーー。さっきのバイトさんと同じことしかしてないじゃないかーー。
いやいやいや、レジを操作して、金額打ち込んで、やってくださいよー!とコンビニで数年アルバイトをしていた経験がある僕は事細かに説明する。
副店長は全く動かず、レジに登録してないので売れません。の一点張り。
くそーーー。商品目の前にあるのに買えねーー!ちくしょーー。
僕は諦め、別のファミリーマートに行くことにした。
3店舗目。商品無し。
4店舗目。うおー!!あったよ!僕は先ほどと同じようにカードをレジに持っていく。
おお。今度は機械に強そうな若者だ。レジも最新式だし。1万円分でお願いします!
ピッ。
おおお。ピーーーーーーと言わない。
しかし、たじろぐ店員さん。もう1人の店員さんを呼びに来る。
しかもどうやらコーヒーメーカーが壊れてしまってレジに行列が出来てしまっててんやわんや。
なんか申し訳ない。
新しくやってきた店員さん。同じように若く、機械に強そう。
ピッ。
ピッピッピッ。
おお。なんかそれらしい。
しかし…。少々お待ちくださいと、バックヤードに引っ込んでしまう。
…10分後。
店員さんは大量のLINE Payカードを持ってきて、1枚1枚レジにスキャンする。
うーむ。なんか違う気が。それレジに金額打ち込むのでは?元々は空のカードでっせ?どれも一緒なのでは…。
と思いつつ、レジを変えたりあっちゃこっちゃ苦戦してくれる。
あのー。時間かかりそうですか?と僕。
すいません。レジが読取らなくて、本部に電話したのにつながらないんですよ。
そうですか。わかりました。
…諦めます。
僕はカードを棚に戻し、ファミリーマートを去る。なんか申し訳ない。
車で待っていた先生たちに謝る。またダメでした。
あぁ…。ま、仕方がないか!専務に会いに行こう!
※後にわかったことですが、ちょうどこの時期にLINE Payカードはコンビニでの販売を打ち切りにしていたそうです。今はスマホでチャージするしか無くなったよ。そしてポイントの高還元も無くなったよ。LINE Payの時代は一瞬にして去っていったのでした。
まさに僕が行ったその日ぐらいに販売取りやめになっていたのだ。そうとも知らず、ファミマの店員さんには申し訳ない事をした。ごめんなさい。
専務と話し合う。またもや襲う「僕なんか」が…
夕方あたりに専務の工場に着く。昨日も来たが、なかなかデカい会社だ。そんな場所に足を踏み入れていいものなのだろうか。
ま、呼ばれたのだからいいか!
昨日はあんまり詳しく書かなかったけど、書いていいって言われたので書いてみる。写真も撮っていいと言われたので載せてみる。
ここは産業廃棄物を転生させよう!もったいない!がコンセプトの会社。
しかし、転生させたものを売る方法がない。今は大手を回っているけれど、大手だけでは手詰まり。もっと間口を広げて行きたいとの事。
1台5億円ぐらいの機械を売ってるんだってさ。…5億!?
僕は昨日の夜に考えて書いたレポートを恐る恐る提出してみる。
…しかし、あまり響かず。やはり素人考えだったか。僕は会社で働いたことがない。だから見えていない部分もあるのだ。
「見えていないからこそいい」と、先生は言う。凝り固まった所に風が吹く。
僕はこの10年間で得たビジネス知識をペラペラと述べていった。コンサルタントみたいなのやってたからね。次から次へとどんどん言葉が出てくる出てくる。気がつけば20時過ぎ。
あぁ。また僕なんかが偉そうに語ってしまった。反省する僕に先生たちは大丈夫だ、全然偉そうに思わなかったと言った。
僕なんかが、僕なんかが。常に頭を襲ってくる。もうやめよう。僕の話を聞いてくれる人に失礼だ。
とりあえず、肉でも食いに行こう!
どうやら、僕の話の中のひとつのアイディアが刺さったらしい。数撃ちゃ当たる。その話を詳しくするために焼肉屋に連れて行ってもらえる事になった。
焼肉3万円!!
専務と先生たち5人で行った、焼肉屋。名前はわからないがとにかく出てくるものは全て和牛。あ。写真見たらうっすらスタミナ軒って書いてあるな。
…ということで、『スタミナ軒』に連れてってもらいました。
まさかお遍路中に焼肉屋に行くなんて。質素倹約を考えてスタートしたのに、人生とはわからないものだ。
遠慮なく食べるお肉。全部美味しい。どや。いい匂いがしてきたじゃろう?
商品を売り込む時は、このお肉の説明をしても効果が薄い。売り込むのは肉じゃなくてしずるだ!って何かの本に書いてあった。
「和牛!この肉和牛!」なんて説明するよりも、こんな感じで焼いて、いい匂いのする煙と肉から出てくる肉汁ジュウジュウの見た目を魅せた方が売れるって事だね。
あ、ちなみに「しずる」はsizzleで英語だよ。sizzleでジュージューと音を立てるの意味。つまりは五感に訴えろ!っちゅーこってすな。考えるな、感じろ。ブルース・リーも言っている。
とにかく食べまくる。お肉三昧。専務は遠慮なく食えとおっしゃってくれたので、誰も食べなくなってからも僕は1人だけ食べ続けた。しかも焼いてくれるのは専務と一緒にやってきた社員さん。
新入社員と言っていたし、見た目もすごーく若かったのだが、年齢を聞くと僕よりだいぶ年上だった…。そんな人にお肉を焼かせていたなんて。
僕は内心ドキドキしながらも、どんどん焼いてくれるお肉をひょいパクひょいパクと口の中に運んでいった。
ひょいパク。
ひょいひょいひょいパク。
あ、あれ…。なんかペースが速すぎやしないか?お肉が生焼けだけれども、どんどん僕の小皿にお肉が山盛りになっていく。まぁ、良いお肉は焼きすぎないほうが美味しいって聞くし、実際美味しいからいいか。
それになんか、もっとちゃんと焼いてくださいなんて言うのはおこがましいし…。
ひょいパクパクパクパクパク。
しかし、流石にお腹いっぱい。
このぐらいでやめておこう。そう思い、ごちそうさまと言うと、専務は財布から3人の福沢諭吉を取り出す。
うおーー!3万円分の肉を食べてしまった!!
僕はふと、結婚していた時の事を思い出した。社長令嬢だった奥さんと、社長のお義父さんが連れていってくれた食事処で、僕は今回のようにひょいパクと何も考えずに食べていた。
やたら薄くて柔らかい、美味しいお肉があるなと思い、そればかり食べていると、お義父さんは喜んだ顔で、美味しいか?と同じものを注文してくれる。
僕は事前に奥さんからお義父さんはよく食べる人が好きと聞いていたので、ちょっとばかりお腹いっぱいでも頑張って食べる。おかげで人生で一番太ったのもその頃だったが。
そしてお会計の数字を見て驚いた。10万円!!
ひょえーーー!!!
どうやら、僕が食べていた薄くて柔らかいお肉は1皿1万円だったらしい。なんてこったい!!それを嫌な顔もせず、笑顔で注文しつづけてくれたお義父さん。
あぁ。僕は愛されていたのだな。
それだというのに。僕というやつは。
…そんな事を食べ終わった後の鉄板を見て思い出した。
今度はちゃんと恩返しをせねば。なんとかして売る方法を考えよう。あの頃の失敗はもうしない。
美味しいお肉、ごちそうさまでした!そして、焼いてくださってありがとうございました!!
雨はなかなか強く雨戸を閉める
専務たちとわかれ、山の上に戻ったのは23時頃。今日は台風で風が強いので、雨戸を閉める。
それから先生のブログの記事を3人で考える。今日作った名刺は専務も受け取ってくれていた。先生の所のブログも徐々に色々な人に読まれるようになったら嬉しいのだけれど。
しかしまぁ、ひとつの記事を作るのにすごく時間がかかるのがネックだ。先生が俳句を考え、それに基づく教訓を実例を用いて、わかりやすくまとめなければならない。
僕のブログは仕事としてやっているからいくらでも時間を使おうと思うのだけれど、先生の所は別に仕事もあるわけだし、これだけ書くのに時間がかかってしまうなら、もしかしたら書くのが嫌になるかもしれない。
なんとなく、先生の所のブログを作った事を後悔しはじめていた。前のブログのままで良かったのかもしれない。僕が無理に収益化なんてさせたから、やることが増えてしまった。
出来る限り手間をとらせないように、名刺とか作ってみたけれど。簡素化出来る所も限界がある。うーむ。問題は山積みだ。
気がつけば夜の1時。
今日はもう寝ようと切り上げる。時間が過ぎるのが早い。天気も悪いし、何もやることないなぁ〜なんて思っていた朝。それがもうこんな時間だ。
やることがない日なんてないんだな。必要な時に必要な人が現れる。本当に充実した毎日だ。考えてみれば、ここに来て、まだ一度も暇な日がない。毎日やることがあるというのも、僕の最近の生活では珍しい事だった。
自分を変えようと遍路の為に来たけれど、遍路を周っていなくても、自分が変わっていく気がする。
もちろん、時折、過去の自分とは向き合わなければならないのだが。記憶を新しい思い出が書き換えていく。今日の焼き肉もそうだ。きっと、次に福沢諭吉が飛んでいく所を見たとしたら、きっと今日の事の方を思い出すだろう。
ま、おごってもらうこと前提で考えてしまっているけれどね!
僕も今度は奢る側にまわれるぐらいにならなきゃな。でも、そうなるとお金を稼がなきゃなのか。ふう。資本主義とは難儀なものだ。しかし、こうやって僕が今日の事を幸せに感じているのであれば、お金は誰かを幸せにする為に使えるものなのかもしれないな。
そんな事を考えながら、電気毛布で温まった布団に潜り込む。
四国歩き遍路日記26日目まとめ
今日はなんだか、ビジネスマン的な事をした気がする。
僕がやって来たことが役に立つとは。徐々に何かが広がっていく。その波に流されないようにしなければ。特にお金が絡むと僕は自分が嫌いになるからな。
自分を嫌いな自分は、自分を好きでいてくれる人に申し訳ない。せめて誰かに嫌われようと、自分を好きでいよう。
過去も、お金も、自分のことも、すべては必要だから存在し続けている。それを認めよう。先生は言った。この世のすべては地球の原理で成り立っている。自然淘汰。廻り廻って必要のないものは消えていき、必要なものは形を変えても残っていく。
それならば、存在を否定する事は地球上に生きる事を否定する事になってしまう。地球上に生きている以上、その流れには逆らわずに生きていこう。
あぁ。だいぶ頭がプスプスしてるな。
↑の写真は、今日専務の所に向かっている時に、僕らの乗っている車にハートの葉っぱがついていたので写真を撮りました。良いことあるかな。
とりあえずもう寝よう。
ではでは『四国歩き遍路日記26日目』でした。