接点復活剤という商品を知って大変な事になった!!…というのも、イヤホンが片耳聞こえないなんて事はしょっちゅうある事。
その度に「新しいイヤホンの買い時かぁ〜」なんて事を思うわけですがイヤホンの価格というのもバカにならない。どうしても高いものを欲しくなってしまう。
もちろん、高いものを購入するとリケーブルっつってケーブルが断線したり片耳が聞こえなくなってもケーブルを交換するだけでOK!なんて事になってくるんですが、今度はそのケーブルが高い!
じゃあ修理して使うか!って言って修理の料金を調べてみるとこれまた高い…。
もういっその事、“はんだごて”とか使って自分で治してみようと思って調べてみると接点復活剤というなんともお手軽にイヤホンが聞こえるようになったり昔のファミコンが使えるようになったりする魔法のスプレーがあるではないですか!
こりゃー昔のイヤホン達がゾンビのように復活するかもしれない!と期待を込めて購入したのですが…。
イヤホンの片耳が聞こえなくなった残骸…
イヤホンが大好きです。耳が2つしかないのに沢山買ってどうするの?とよく言われますが、僕からしてみれば体1つしかないのに洋服沢山買ってどうするの?って聞かれているようなもんです。
買うでしょ?洋服。ひとつ以上。
気分によって色んなイヤホンの音を楽しみたいのです。洋服もそうでしょ?機能が満たしていればOKってわけじゃないでしょ。色々と楽しみたい。そんな感じです。
まぁ、洋服も着なくなる服があるように、イヤホンも自分の中である程度のブームがあります。低音重視ブーム。高音綺麗に聴きたいブーム。つけ心地最高なのが一番ブームなどなど。
という事で、僕の部屋の壁には一軍のイヤホンが飾ってあるんです。壁にホワイトボードつけて、そこにマグネットクリップで留めてある。なかなかオシャレだーとか始めたわけで。
…が、実はこれ、イヤホンの保存にすごーくすごーく適していない。日本の気候は湿気がすごい。置いておくだけで錆びていく。
二軍以下のイヤホンは専用のケース買って入れてあるからいいのです。
こういうのね。
でも、こういうケースに入れずに壁にペタっと貼っていると、結構イヤホンジャックの部分が風化して錆びていくらしい。
ほれ。こんな感じで。僕の大事な大事なER-4Sが片方の耳の音聞こえなくなっちまったよ!!
ER-4Sは唯一無二のイヤホンだったから…
今でこそSE846という10万円近くするイヤホンを手に入れてそれをメイン機として使っていますが、それまではER-4Sこそが至高のイヤホンだと思っていたのです。
僕にイヤホンとはモノによってこうまでも違うんだぜ!?と教えてくれたイヤホンだったから。僕をイヤホンループの泥沼に引き込んでくれたのはER-4Sだったから。
たまーに聴きたくなるんですよ。ER-4Sの音が。
色々と求めていたんです。HA-2というアンプを使ってみたり、ハイレゾ聴けるアプリ入れてみたり、中国からパーツ取り寄せてER-4SをMMCX化してバランス接続にしたりして。
でも、色々とやってみて思ったのは結局ER-4Sって純正ケーブルが素晴らしいんですよ。だから今は純正ケーブルに戻したんです。ただ上の写真でわかると思うんですが、ER-4Sのケーブルってすごーく特殊なんです。
リケーブル出来るのに特殊なケーブルなので、ER-4S専用ケーブルを用意しないといけない。
しかも今はER-4SRという後継機が出てきていてMMCXを採用してしまったので、ER-4Sのケーブルは在庫限り。
あぁ。そんな状況の中、片耳が聞こえなくなってしもうた…。
修理するしかないのか。しかし修理代金もバカにならない。ケーブルも高値ついているし。そんな時である。接点復活という単語に出会ったのは。
というのも、イヤホンの修理の6割ぐらいは断線ではなく、接点の劣化によるものなんだそうだよ。つまりはそれほど技術なんて必要なくて、掃除して、音出るようになったよ、修理代結構とるけどさ!って事が多いのだそうだ。
ふむ。それなら自分でやってみようじゃないか。接点復活の呪文を唱えようじゃないか。
という事で買ってみた接点復活王
僕が買ったのは接点復活王という商品。接点復活剤は色々な種類が出ているけど、サンハヤトの接点復活王ってのが元祖なんだそうだ。
明らかにこっちのレトロゲーム復活剤の方が100以上のレビュー付いているけど。キングが負けてるけど。でも僕はやっぱり元祖という言葉に弱い。既に栄華を過ぎてしまった王様の方を選ぼうじゃないか。そうだろう!
届いた。何とも乱雑な扱いをされている王様だ。紙で包まれているだけの王様。ミイラを思い出した。エジプトを思い出した。
ま、問題なさそうだ。とりあえず使ってみよう。
使い方は非常に簡単
吹き付けるとシュワシュワ言う。ちょっと待つ。拭き取る。それだけ。↑このER-4Sの錆びついたプラグを覚えておこう。見にくい?くすんでいるイメージを頭に浮かべてくださると助かります。
これが…。
こうだ!!うぉおおおおおお!!!金ピカになったぞ!!なんやこれ!!そして音もマジで復活した!!聴こえるようになったよ、両耳から!なんという頼もしい王様!!すげー!!
他の錆付き始めたイヤホンケーブルにも使ってみよう!
Ultimate Earsの10proに使っているLuneというケーブル。
うひょー!!こりゃークセになりますな!!
こいつは今もなお売れ続けている化物イヤホン、Sennheiser IE80のケーブル。こちらも基本特殊なものだし、純正ケーブルがなかなかいい音を出すのでリケーブルしたくないモノ。なのにこんなに錆びちまった。
うぉおお!!光の加減もあるかもしれんが、ピッカピカだぜ!新品とは言わんが輝きを取り戻したIE80!これからは大事に使ってやるからなぁ〜。
そーいえば、レトロゲーム復活剤
王様の威厳は保たれた!そして調子にのった僕は古い引き出しからファミコンソフトを引っ張り出してきた。そう。うちにはまだファミコンソフトがごっそり残っているのだ。
はたして、100件以上レビューついてたけど、接点復活王じゃ代用が効かないだろうか?王様の威厳は限定的なのか?それを僕のファミコンソフトで試してみたくなったのだ。
僕は現在でも、たまーに思いついた時にフーフーしながらドンキで買ってきたファミコンもどきの機械に挿して遊んでいるのだ。
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 【Amazon.co.jp限定】 オリジナルポストカード(30枚セット)付
最近は任天堂さんがニンテンドークラシックミニというものを出してバカ売れしているみたいじゃないですか。
しかも週刊少年ジャンプバージョンとかも出るんだってさ。いいね。ファミコンジャンプ!バザーで安く売ってたの買って遊んだよ。誰かに借りパクされたけどさ。懐かしいね。懐かしさをくすぐってくるよね、任天堂さん。
しかしね。わかっていない。わかっていないよ。僕がやりたいのはウルトラマン倶楽部なのだ!3作品出てるんだけどさ、1はディスクシステムだったから馴染みなくて緑色のカセットの2からやったんだけど、もうスゲーの。スペシウム光線よりもスプリング光線の方がつえーの。
怪獣墓場の場所わかんなくてスゲー宇宙さまよってた記憶。オレンジ色のカセットの3は大人になってから買った。面白すぎる。名作だわ。
でもやっぱり流石に懐かしのタイトル30には選ばれなかったよね。カービィとかドクターマリオがあるのは嬉しいけど、やっぱりウルトラマン倶楽部シリーズって名作。
それと父親とよくやった鉄腕アトムとか…。ラストの面で狭い所でジャンプして空飛ばないといけなかったんだけど、僕には出来なかったんだよねぇ。そこの場面になると父にやってもらってた。あぁ懐かしい。
そんなソフトにこのスプレーを使ってみると、案の定使える!フーフーしなくても読み込む!すげーぜ!接点復活王!ソフトにもスプレーで行ける!!
心配な方はスプレーを直接吹き付けずに、乾いたタオルにスプレーして、読み込み部分を塗り塗りするといいよ!よくやったよね、フーフーしてもつかなかったら、なんかわからないけど、ペロってソフト舐めるやつ。
…大人になった僕は、あれをせずに、これからは接点復活王にやってもらおう。
調子に乗ると痛い目をみる。使っちゃイケナイもの
僕はDAPというモノを使って音楽を聞いています。デジタルオーディオプレーヤーでDAPね。AK70の限定500台というオリエンタルレッドを見た時にもう一目惚れで買ってしまいました。
それでね。四国遍路に行った時もこれを持っていったのさ。結果的にあまり歩かずに帰ってきてしまったのだけれど、途中からどうもAK70の調子がおかしかった。
2.5mmと3.5mmのイヤホンジャックの穴があって、つまりは2つ穴が空いているんだけどさ、通常使う方の3.5mmの方が接触悪いみたいなんだよね。
接触悪いときたら、そう接触復活王でしょ!!
そう思った僕は、四国から帰ってきてすぐに復活王をプシューッとAK70の3.5mmの穴に吹き付けた!そして少し経ってから綿棒でグリグリやって汚れをとる。するとゴッソリ汚れた真っ黒綿棒になったので、「こりゃーこの汚れが原因ですな」とニヤニヤしながらイヤホンを差し込んだ。
すると…。
チーン。何の音もしない。さっきまでは接触が悪くて右が聞こえないとかだけだったのに、ついには左の耳からも音がしなくなってしまった。
ま、マジカヨ!!まだ買って半年も経ってないよ!これ!5万ぐらいしたのにもう壊れちゃったよ…。もしかしたら明日になったら聞こえるようになっているかもしれないと思ったけど、そんな奇跡も起きず2.5mmの穴の方にイヤホンを挿して聞くしかなかったのです。
ん?半年?そ~いえば1年保証付いてたよな。そう思った僕はAK70の販売元であるアユートさんに保証書とともに症状を書いて送りました。
そして送って来てくれたのは、まさかの新品!!限定500台じゃなかったっけ!?もうどこでも売り切れだったけど、新品送って来てくれた。
それとともに、診断書も送ってきてくださったのだが。
「野口様、こちらで症状を見た所、確かに音がならない状態になっていました。そして接点復活剤のようなものを使用した形跡も見受けられました。今回は特別に保証適応内での対応とさせていただきますが、接点復活剤はご使用にならないようにご注意願います」
…という諭旨の手紙が添えられていた。
えええええ!!!??駄目なの!?
知らんかった。いや、今見てみると確かにレビューに、
基本的にオーディオに詳しい人は接点復活材はあまり利用しません。
RCAジャックなどのプラスチック部分が破壊される例が増えています。
って書いてあった。
そーだったのか。AK70を掃除した時に綿棒についていたゴッソリ落ちた黒いものはもしかしたらプラスチック部分だったのかもしれん。あーゆー穴に吹き込むのは駄目なんだな…。
調子に乗りすぎた。
イヤホンと接点復活剤についてのまとめ
それにして、アユートさんの対応はマジで神だった。あの時ちょうど年末だったから、ちょっとしたクリスマスプレゼントになったもんね。結構落としたりして傷ついていたAK70が新品になって帰ってきたのだから。
5万円する商品だもん。すごい太っ腹だぜ。AK70 MarkII出たのな…。赤もある。オリエンタルレッドじゃなくなってるけど。サンシャインレッドか…。欲しい。本当に音楽が楽しくなるDAPだぜ。ふぅ。
さて、それにしてもイヤホンが片耳聞こえなくなった時、接点復活剤を使うべきかどうか?という問題について。もしそのイヤホンが捨ててもいいものだったとしたら、イエスと言っておこう。
もう捨てちゃう。でももし治るなら使いたい。そういう感じなら接点復活剤を使う価値は存分にあるでしょう。
でも、それを長く使って行きたい。修理してでもこれから人生をともに歩んでいくんだ!という商品だった場合は、ちょっぴり控えた方がいいかもしれない。
僕はたまたま保証適応内にしてもらえたけれど、ほとんど場合は接点復活剤を使用すると、故意による故障になってしまって保証適応外に判断される場合が多いんだそうだ。
なのでね、その場合はもっと高い修理費になってしまうかもしれないから、最初っから修理に出そう。
逆に、ある程度壊れたら買い直して使う系のもの、例えばスマホの充電ケーブルとかUSBケーブルみたいな消耗品として割り切れるものなら、接点復活剤を使うことによって、その使用年数は伸びることでしょう。
という事で、イヤホンの片耳が聞こえなくなった時に接点復活剤を使ってみた体験レポでした。