衝動買いをしたのはいつですか?もしかしたら、このページを読んでいるあなたは今さっき衝動買いをしたばかりなのかもしれません。
衝動買いを辞めたいのに買い物に行くとついつい色々なものが欲しくなってしまう。
「もし次にお店に来た時に欲しかった商品が無くなっていたら後悔する。だから今買わないと!」
そうやって買ったもののほとんどは、いざ手に入れてしまうと、なんでこんなものが欲しかったんだと疑問に思う物ばかり。
そんな衝動買いの誘惑に負けてしまう、衝動買いを辞めたいのに!というあなたは、まずはクレジットカードを実際に凍らせてみようという奇抜なチャレンジが今回のお話。
クレジットカードの支払いが出来ずに凍結された人は数いるだろうけど、自らクレジットカードを冷凍庫で凍らせてみた人は少ないんじゃないでしょうか。
あ、キャッシュレスの話も最後の方にちょっとだけ追加しましたー。
衝動買いする人の家には似たり寄ったりの洋服が沢山眠っている…
衝動買いしてますか?
ども、野口です。今日は僕が今読んでいる本の中で「氷のコップ」という逸話が面白かったので単純に知識共有です。
僕自身、かなりの浪費癖がありまして、お金は稼げば返ってくるけれど、商品を手に入れられなくて後悔した気持ちは返ってくることがないっていう持論をモットーに、結構な衝動買いをしてしまいます。
一番わかりやすいもので言えば服飾関係のもの。自分の気に入ったデザインの洋服を見るとどうしてもそれが欲しくなって、まして僕は体が大きいのでデザインが気に入った物でありかつ、自分に合うサイズを見つけるとそれは奇跡に近いもので買わなきゃいけないなんて気持ちになってしまって買っちゃいます。
しかし、その洋服をいざ自分の家に持ち帰ると、よく似たデザインの洋服や似た感じの色の洋服が充満しており、結局1~3回着たぐらいでお役御免になることが多々あります。
それは考えてみれば当然な事なのです。
自分の好みは決まっています。あの色よりもこの色の方が好きだっていうのは誰にでもある事だと思います。そしてその基準に従った衝動に負けて購入すれば自然と似たような洋服が家に集まってくるのです。
実際、買い物をしている時は「家にあるのと色は似ているけど、この小さなディテールが違うからいいんだ」とかいろいろと自分の都合のいいように納得させちゃっているものです。
そう。衝動に駆られている人間は論理的思考が低下してしまうものなのです。
衝動買いはどっち脳?左脳は論理的思考、右脳は本能的衝動
左脳、右脳ってありますけど、論理的に考えるのが左脳。本能的に捉えるのが右脳だとよく言われています。
これは衝動買いで考えてみれば、あれだから欲しいのだと理由をつけて考えるのが左脳。よくわからないけれどとにかく欲しいと考えるのが右脳だと言う事が出来ます。
つまり衝動買いをする時と言うのは、よくわからないけれどとにかく欲しいと考える右脳が働いていることになります。
論理の無い本能のまま生きると、性欲に駆られた時にそばにいる異性を襲ったり、働くのが嫌だと考えて強盗に入ったりしてしまうわけですが、そんな衝動をセーブするのが左脳の役割である論理的思考です。
言葉を置き換えればより動物的なのが右脳でより人間的なのが左脳です。
これはどっちの方が強力な力を持っているかと言えばお分かりのとおり右脳です。人間は人間である前に動物ですが、動物は動物である前に人間ではないからです。
ダイエットの時についつい食べてしまうのも右脳の方が力を持っているという証明になります。食べ過ぎないほうが痩せるのは左脳で理解しているけれど、動物的右脳の食べたいという衝動に負ける。
つまり、ダイエットに成功していない人の方が多いのを見ればわかるように、ほとんどの方が左脳よりも右脳の指示に従って生きているのが普通なのです。
衝動買いのパワーに論理が勝つには何が必要か?
まず、衝動的な誘惑というものは一時的なものだという事を理解することが必要です。
平常時の心の状態を数値化して、仮に論理的思考を50、本能的衝動を50だとすると、なにかを見て興奮した状態になると論理的思考が10、本能的衝動が90ぐらいになります。しかし、この状態がずっと続くことはなく、時間が過ぎればまた元の50対50に戻るのです。
過去の自分を思い返してください。あの時感じた衝動は今でもあなたの心に感じることはありますか?
大抵はそんな衝動に駆られた事すら忘れてしまうはずです。
つまりは、人間は常に人間的であろうとする気持ちがどこかしらに備わっていて、論理的思考と本能的衝動のバランスを保とうとするのです。
衝動買いが多い人は衝動に駆られる回数が多いだけなのです。安心して下さい。あなたはまだその対処法を知らないだけなのです。
本能的衝動に駆られたままの人間なんていません。人間は時間が経てば論理が頭の中に戻ってくるように出来ています。
よって、衝動買いを防ぐ為にはそこに時間的概念を入れてあげればいいことになります。
もちろん、ショップの店員さんたちはこの衝動買いの原理を理解していて、お客さんに考えさせる前に買わせろという指示のもと、購入を促してきます。
それによって、あなたはその指示の元に動いてお財布から現金を取り出し支払ってしまった後、論理的思考を取り戻し後悔することになるのです。
それを防ぐ為にあなたがそのショップの店員さんの指示のとおり動いてしまっても、支払を済ませるまでに時間がかかるように事前に準備しておけばいいという事になります。
衝動買い対策に、クレジットカードをコップに入れて凍らせる
僕が読んだ本の中の逸話で「氷のコップ」というものがありました。
まず、コップに水を入れ、その中にクレジットカードを放り込み、凍らせる。
いざ、衝動に駆られて何かを買いたい時はそのコップを取り出し、氷が解けるまで待たなければならない。その待っている間に論理的思考が戻ってきて、本当に必要かどうかを考える事が出来るようになり、衝動買いの回数が減るというもの。
もちろん、街中に氷のコップを持ち歩くわけにはいかないですし、ネット通販などが出来てしまう昨今、氷に入ったクレジットカードでも、その番号さえわかっちゃえば購入出来ちゃいますから意味がないんですが、この原理自体を活用することは可能です。
例えば、現金は持ち歩かない。クレジットカードも持ち歩かない。実際に衝動に駆られて何かを買いたくなった場合は銀行に行ってお金をおろさなければならないとか、いったん家に帰ってお金を持ってこなければならないというひと手間を加える。
その手間が意外と面倒くさくて、銀行に向かっている間に本当にあれは欲しい物なのだろうか、銀行に行ってお金をおろしてまで購入するものなのだろうか?とか考える時間が出来ます。
クレジットカードでネット通販をしてしまう人は、カード登録なんて物がすでにしてあってその場にカードがなくてもワンクリックで購入出来てしまいますが、その場合、自分のアカウントを持たず、身内にアカウントを管理してもらいましょう。
何か買うときはその人に一言、話をしてからじゃないと買えないようにするとか、クレジットカードを登録せず、ネットマネーを利用し、コンビニなどでネットマネーカードを買うに至るまでに時間を手に入れるとか、とにかく購入に至るまでに論理的思考が戻ってくる時間を作り出すことが大切です。
衝動買いの為に、世界は出来ている
別に消費経済が悪いというわけではないですが、人間が人間である為の論理的思考が欠乏しているというのは問題です。
動物のように本能のままに生き、食べたい時に好きなだけ好きなものを食べ、性欲に駆られた時に手当たり次第に発散し、眠りたい時に眠れるだけ眠る。
かなり魅力的な生活ではありますが、言い方を変えればかなり堕落した生活でもあり、そこから何かを得ることは出来ないように思えます。
人間が人間である為に、目標を持ちそこへ向かって前進していくには、時には本能を論理的思考で自制することも必要なのです。衝動買いをしている人は、沢山のものを買う事は出来ますが、大きなものを買う事は困難になります。
本当に必要な時に本当に必要なものを手に入れるためには論理的思考が必要なのです。
ですが、実は世の中はありとあらゆる手間を省くように出来ています。国単位で国民を管理するために、企業単位で顧客を管理するために、思考力を持つ存在は邪魔なのです。
ジョージ・オーウェル「一九八四年」という小説を一度目を通してみてください。
この中に出てくる社会がたぶん、今の国が目指す国家の有り方です。
思考力を持つ人間は排除する。とにかく自分たちが思うように動いてくれる人間が望ましい。そのために世の中は便利になり、考えなくても何でも出来るようになって来ました。
考えなくていいのは楽でいい。そして手間がかからないのは嬉しいと思うのは人間が本能的に生きられるから。本能的であることは魅力的なのです。
でも、それは人間が人間っぽさを捨てるってことです。考えてください。手間がいらないという事は考えなくていい事。考えなくていいという事は考えた時に後悔するという事もあるという事を知ってください。
…っていう文章を昔書いたんです。もう5年前の事ですが。その記事を今再び書き直そうと思ったのには理由があります。
最近よくよく「キャッシュレス」という言葉を耳にするようになりました。キャッシュレス。なぜか知らないけれど、国が推奨している。それを使うことでポイント還元までしてくれるらしい。
一体なぜ!?
なぜ国単位でキャッシュレス推奨してるの?何が目的なの!?
という事を被害妄想甚だしい僕は考えずに要られませんでした。…それで、記事を書き直そうと思ったわけです。
ここから先は都市伝説みたいな話になってしまうので、そういうの嫌いな人はここで読むのを辞めてくださいませ。まぁ、そんな考え方もあるっちゃあるなーと楽しめる人だけ読んで下さいませ。
衝動買いとキャッシュレスと陰謀
最近はスマートフォンの普及により、何でもかんでもアプリ、アプリ、アプリ。スマートフォン一つあれば何でも出来る時代になりました。それはつまりスマートフォンがひとつのアイデンティティであり、個人の情報がぎっしり詰まっているという事です。
スマートフォンがあなたであり、あなたはもうスマートフォンなのです。
なんのこっちゃ!?と思われるかもしれませんが、国的に、あなた自身を把握するよりも、スマートフォンの情報を把握した方が手軽にあなたをよく知ることが出来るのです。
例えばあなたが今どこにいるのか?それを知るためには、スマートフォンのGPSを見ればすぐにわかります。
このGPS、機能をオンオフ切り替えが出来ますが、オフにしている人の方が少ないのではないでしょうか?なぜなら、ゲームで使うから!
世界的に大ヒットしたモンスターを集めるゲーム。なぜあれほどニュースで流れたかと言えば、ニュースを見て、ゲームアプリをダウンロードして、GPSをオンにする人を増やすためだったのではないでしょうか。
目的はデータ収集です。あなたがどこにいるのかを把握したいのです。
これと同じようにあなたが何を買っているのか。それを把握したいが為にキャッシュレスを推奨しているとしたらどうでしょう。
今まで現金でお金を払っていた場合は、会員カードを作っている場合を除いて、誰が何を買ったかなどは見た目の年齢をレジに打ち込む程度の情報しか得ることが出来ませんでした。
しかしキャッシュレスで行えば、誰が何時にどの商品を買ったかなどがすべてデータベースに残されます。
そしてクレジットカードなどと同じように、最初の規約にそのデータを必要な場合には誰かに譲渡する場合があると記載されている場合があるのです。
みんな規約なんて読まないっしょ?知らない間にダウンロードボタン押してるっしょ?
まぁ、ぶっちゃけ自分が何を買っているのか知られたって別に良いじゃんっていう人がほとんどだと思いますけどね。それを意識しているのと意識していないのでは大きな違いです。
何を買っているのかを知ることで何が出来るようになるのか。
それは買い物の傾向を知ることが出来るようになります。それはつまり経済を動かしやすくなるという事です。欲しいと思う人に欲しい商品を提示する。それが出来るようになるのです。
想像してください。何も買おうと思っていないのに、目の前に欲しい物を提示されたらどうでしょう。買っちゃおうかな…って衝動が起きるでしょう?
くはー。衝動買いをしている人にとって、これは危険です。衝動買いを止めるには時間が必要なのに、今となってはスマホをピッとかざすだけで買い物が出来てしまう。
キャッシュレスはつまり、衝動買いを止められない人にとって、二重の魅力で迫ってくるのです。欲しい物を目にする回数が増え、それを何も考える間もなくすぐに買える手段がある。
気がつけば、ポイント還元の魅力に駆られて、もらえるポイント以上に損をする状況に陥るなんて事も珍しくないかもしれません。
衝動買いのまとめ
さてさて。衝動買いについて語ってきました。最後の方はなんか陰謀論的な感じが強かったですけどね。
ひとつちゃんと言っておきたいのは、買い物する事はいい事だって事です。買い物をすることで経済を回すことが出来る。お金は使って始めて意味を持つものですからね。買い物する事も社会貢献のひとつと言ってもいいでしょう。
ただ、衝動買いによって、自分をコントロール出来ずに、苦しい思いをしてしまっては元も子もありません。お金は使うことでハッピーになるはずなのです。一生懸命働いたお金で、必要なものと交換する。お腹が減って食べるご飯が美味しいように、必要なもので満たされる事は幸せな事のはずなのです。
しかし、衝動買いをしてしまう人は、もうお腹いっぱいなのに食べ物を買って、腐らせてしまっているようなもの。
衝動買いの誘惑に負けて借金地獄に陥るまえに、ぜひ論理的思考が入り込む時間を与える工夫をしてみてください。クレジットカードを凍らせる。
その氷が解けるまでに考えることは今現在の事ではなく、未来のことなはずです。
よりよい未来を築くために。心のなかにも冷蔵庫を。
…なんか上手いこと言ったつもりなんですが、そうでもないかもしれません。
ではでは、今日はそんな感じで。衝動買いについての話でした。