誕生日ケーキと言えば、ケーキ屋さんで注文するものと思っていたんですが、最近はどうやらそうではないらしく、僕が良く買いに行っていたケーキ屋さんが1つ閉店してしまいました。
誕生日ケーキは今やコンビニやスーパーなど、どこでも気軽に買えるようになりましたからね。ケーキ屋さんの経営も大変なのでしょう。
しかし、そうなると人の誕生日を忘れられないという特技を持つ僕としては大変困った事になりました。知人の誕生日がやってくる度に誕生日ケーキをあれやこれやと探し回らねばなりません。
コンビニやスーパーなどのケーキはなんか違うなぁ〜って思ってしまうのです。もちろんそういう所で買うケーキは美味しいには美味しいのですが、出来れば「どこで買ったの!?」って驚いてもらえる誕生日ケーキを送りたいのです。
そこで今回は僕が今まで探し回って、喜んでもらえた様々なおすすめの誕生日ケーキを紹介したいと思います。おしゃれなものやかわいいもの、通販や手作りなどなど広く集めました。
もし、あなたが誰かに誕生日ケーキを贈ろうと考えているなら、こんな感じの誕生日ケーキはいかがでしょうか…。
誕生日ケーキの定義
誕生日ケーキを紹介する前に、誕生日ケーキとは一体どんなものを言うのか、その定義をしておこうと思います。
そもそも日本には誕生日をお祝いする習慣なんてなかったんですよね。日本では数え年で年齢を数えていたので、お正月が来るとみんな一斉に歳をとっていたのです。
そして七五三や成人式など、同じ日にみんなお祝いをしていたわけですね。
日本で個人の誕生日をお祝いするようになったのは、1949年5月24日に「年齢のとなえ方に関する法律」というのが日本に出来て、数え年から満年齢で年齢を数える事に決まってからだと言われています。
つまり個人の誕生日をお祝いする文化ってまだ日本じゃ100年も経っていないんですよ。ケーキ屋さんで有名な不二家の開店が1910年でして、この間100周年やってたなぁ〜なんて思ってたんですが、かなりビックリです。
そんな不二家が1910年の11月に開店して、12月に発売したものは、クリスマスケーキ。そう、イエス・キリストの誕生日をお祝いするケーキです。
誕生日ケーキとクリスマスケーキの違い
イエス・キリストの誕生日をお祝いするケーキ。それがクリスマスケーキ。しかし、日本人にはそれほど知られていませんが、実はクリスマスケーキと誕生日ケーキにはある明確な違いがあります。
「クリスマスケーキ」で画像検索してみてください。クリスマスケーキと誕生日ケーキの違いわかりますか?
不二家がクリスマスケーキを発売し始めた頃、まだまだ日本人はクリスマスの文化も知らないですし、クリスマスケーキが一般に普及するのが1922年頃まで時間がかかります。
不二家の創業者、藤井林右衛門さんが日本人向けにあれやこれやの工夫を得て広まったんですね。
そのおかげで、今となっては日本でもクリスマスケーキは定番になり、クリスマスイヴなどにサンタさんのロウソクなどに火を灯したりして、お祝いをするようになりました。
…が、実はこのクリスマスケーキにロウソクを灯す文化って日本や韓国だけらしいのです。
クリスマスの本場の西洋諸国では、クリスマスケーキにはロウソクに火を灯したりしないんですよ。もちろん誕生日ケーキには火を灯すんですけどね。
そうなると、誕生日ケーキの定義は、ロウソクを灯す事にあるのでは?と僕は考えるわけです。
誕生日ケーキのロウソク
誕生日ケーキと言えば、おそらく多くの人がケーキの上にロウソクを立てたものを想像するのではないでしょうか。
人によっては、ロウソクの太いやつで10歳を表して、細いもので1歳を表すなんて事をする人もいるでしょう。
実はこのロウソクを立てる行為が始まった起源はいくつかの説があります。その中で僕が一番気に入ったものはギリシャ起源説。
月の女神アルテミスの誕生日を祝うために、月を模した丸形のケーキを焼き、月の光を表すためにロウソクを灯したというものです。
そしてその煙が天に登る事で、神様達に自分の願いが届いていると信じたらしいんですよ。
願いごとをして、フーっとロウソクの火を消すのも、言わば煙を立てて、それを天に届ける行為なんですね。ふむ。なるほど。
という事はですよ、ケーキはロウソク立てたらすべて誕生日ケーキなんじゃね!?という結論に至るわけです。
誕生日ケーキにおすすめのケーキ
ま、長い御託はこれまでとしまして、僕がこれまで選んできた中で喜ばれた誕生日ケーキを紹介していきたいと思います。
おしゃれなケーキを選ぶか、かわいいケーキを選ぶか、はたまたそれは通販なのか、手作りなのか。どんなケーキを選んだとしても、ロウソクさえ立てれば誕生日ケーキ。
そういう基準で選びました。それでは紹介していきましょう。
おすすめ誕生日ケーキ:通販部門
LeTAO ルタオ 北海道 チーズケーキ 食べ比べセット (ドゥーブルフロマージュ 1個 + ショコラドゥーブル 1個) ※ギフトボックスサイズ 15.5×15.5×14.7cm
まずは通販部門から。ルタオのドゥーブルフロマージュです。一時期は予約すら出来ないぐらい大人気だった北海道小樽市のルタオ。
店頭でのみ販売している生ケーキだったみたいですが、なんとか3年の歳月をかけて手に入れた冷凍技術で、解凍しても味が落ちないケーキとして通販が可能になりました。
ロウソクさえあれば!
僕も母の誕生日に何週間も前から注文して、誕生日ケーキとしてプレゼントしました。
一瞬で消える!
口に入れた瞬間に濃厚なチーズの香りが広がり、一瞬で消え去ります。その斬新過ぎる食感に母は大変喜んでくれました。
誕生日ケーキと誕生日プレゼント!
ちなみに誕生日の時にはこのホールケーキをみんなで食べ分けたのですが、実は同時にショコラドゥーブルという味も注文しておりまして、プレゼントしました。
ショコラドゥーブル!
すると普段は甘いものを好まない母が、これは誰にも渡さない!と、すべて自分で食べてしまったぐらい美味しかったようです。
冷凍保存出来る!
ルタオのドゥーブルフロマージュは冷凍保存すれば、長期間保存が出来ます。
食べようと思った日の5時間〜8時間前に外に出しておけば自然解凍で美味しくいただけるので、通販で買える誕生日ケーキとしては非常に万能なのではないでしょうか。
僕自身、チーズケーキ好きな人の誕生日に備えて常に冷凍庫に忍ばせている美味しい誕生日ケーキです。…たまーに自分で食べちゃいますけどね。
おすすめ誕生日ケーキ:ネタ部門
なんでラーメンやねん。
と思われるかもしれませんが、これはメープリーズというお店のラーメンケーキです。
ケーキ棚に並んでいる!
ほら、ちゃんとケーキ棚に並んでいるでしょう。
おかもちに入れてくれる!
ケーキを買うとこんな感じのおかもちに入れてくれます。完全に見た目はラーメンです。誕生日ケーキのサプライズとしては良い感じでしょう?
ケーキに見えない!
こうやってパーティー用の食事に潜ませてみても、決してラーメンがケーキだなんて思えません。ちなみに餃子のように見えるものもケーキです。
そしてロウソクに火を付ける時に、ホールのショートケーキの火を付けると見せかけて、ラーメンの方に火を付けるというビックリ演出。お子さんたちに大絶賛でした。
ほら!
中身を見てみれば、ちゃんとケーキなのです。ラーメンの麺のように見えるのはモンブランです。栗の味のする甘いラーメンという不思議な感覚。
餃子にメイプルシロップ!?
こちらもネタ枠で。餃子のように見えるのに、メイプルシロップをかけて食べる甘いパイのようなケーキです。
さてこのメイプリーズのケーキ。実は催事販売でして、どこで買えるかは直接連絡しなければわかりません。
一応公式ホームページとTwitterアカウントがあるみたいです。
…が、やはり面白いものというものは、次々と後続するお店が現れるんですね。
今ではバイキングで有名なスイーツパラダイスがそっくりケーキシリーズとして展開しております。
しかも幸楽苑やマルちゃんとコラボまでしているという…。
さらには僕も広島に行った時に食べた虎焼で有名な虎屋までもがそっくりスイーツを展開しておりました…。
まぁ、どこが元祖だとかよくわからなくなってきますが、家の父と母はドライブがてら「まちのくまさん」という群馬のケーキ屋さんに行ってそっくりスイーツを購入してきました。
色々とあるんですねぇ。
あなたの住む場所で一番手に入りやすい方法で購入していただくとよろしいかと思います。選択肢がたくさんあることは良いことだ。
おすすめ誕生日ケーキ:おしゃれ部門
ようこそ、キルフェボンへ。こだわりのタルト、ケーキをご用意して青山、銀座、大阪など全国10店舗にてお客様のご来店を心より…
これは写真がなくて本当に申し訳ないんですが、僕はたいてい困った時はキルフェボンのホールタルトケーキを購入します。
冒頭で僕が良く買いに行っていたお店というのが、代官山にあったキルフェボンなのです。姉に大学生の時に連れて行かれて以来、たびたび喜んでもらえる誕生日ケーキの定番として活躍してくれていたんですけどね…。
フルーツが大量にのったタルト。その存在感たるや、味も見た目もすべてがおしゃれ以外のなにものでもありません。
たまーにデパートの地下とかで出店とかしている時があるので、もしみかけた時はぜひ誕生日ケーキに贈ってみてくださいませ。
おすすめ誕生日ケーキ:手作り部門
誕生日ケーキで一番喜ばれるもの。それは初めて挑戦する手作りケーキに他なりません。ポイントは「初めて」という所。
たとえそれが美味しくなくとも、「初めてあなたの為にチャレンジしてみた!」という気持ちが嬉しいではないですか。
…と、言ってもやっぱり手作りケーキは難しい。なんだかんだで、スポンジケーキが膨らまないのなんのって。
そこでスポンジケーキは市販されているものを買ってしまおうという案が出てくるわけですが、市販で良く見る丸っこいやつではやはり手作り感が出ません。
なので、
↑こういう四角いスポンジケーキを使って作ってみると一気に手作り感が増します!
…あれ?そう思うのって僕だけ?
とりあえず四角いスポンジケーキを買ったら、上下にカットして、そこに生クリームをたっぷり塗りたくって、フルーツを置きます。そしてまた生クリームをたっぷり塗りたくって、スポンジケーキの上の部分を乗せます。
あとは周りを生クリームで綺麗にコーティングして、フルーツを上にポンポンと並べるだけで手作り誕生日ケーキの出来上がり!
僕の場合は、喜ばれました。うん。味は微妙だったと思うけど、喜ばれましたよーっと。
誕生日ケーキのおすすめまとめ
という事で、誕生日ケーキのおすすめの話をしていきました。
誕生日ケーキって、自分の名前が入っていると本当に嬉しいもので、友達夫婦が僕の為に用意してくれた誕生日ケーキを見て、泣いてしまいました。
それまでプレゼントとか色々とサプライズしてくれていたんですけど、その名前入り誕生日ケーキで一気に涙腺崩壊。
考えてみれば、誕生日ケーキ以外であんまり人の名前を入れられる食べ物ってないですよね。まぁ、チョコレートでお皿に書くみたいなのはありますけど。食べ物自体に名前が書いてあるって素晴らしいパーソナライズ。
なので僕は誕生日ケーキが大好きなのです。
という事で、あまり参考にならなかったかもしれませんが、コンビニやスーパーだけでなく、ケーキ屋さんに行って、誕生日ケーキに相手の名前を書いてもらう文化はなくなって欲しくないなぁ〜と思う僕なのでした。
ではでは、ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました!
野口明人
あ、そろそろクリスマスケーキの時期だね!
以前、コストコでクリスマスケーキを買った時は、蓋を開けた瞬間に崩れてきて、「あ…。なんてこったい」と言ったのを思い出しましたよ。今年は失敗しないようにしなければ!
おまけ:誕生日ケーキでキレた話
今回は誕生日ケーキの話について語って行きましたが、ここからは僕がちょっとしたクソ野郎だった頃のお話です。
僕の誕生日当日、その当時付き合っていた彼女が、僕が鶏肉が大好きだというのを知って、究極の親子丼を食べに行こう!とお台場に誘ってくれました。
そこで食べた親子丼は、たしかに素晴らしい親子丼で、究極という名に恥ずかしくない味がしました。
そしてその時に、彼女はお誕生日おめでとう!とプレゼントを渡してくれました。
そこには僕が前に良いなぁ〜と思っていたアクセサリーとともに、2枚のチケットが入っておりまして、それはディズニーランドのチケットでした。
「今日はこれからディズニーランドに行きます」
そう言って彼女はそこから電車に乗って、僕をディズニーランドに連れて行ってくれました。
お誕生日シールを貼って上機嫌な僕。
あそこって、お誕生日シールを貼っていると、みんながみんな「おめでとう!」って言ってくれるんですよね。
さらに上機嫌になった僕。そしてさらにさらに、「今日は全部私のおごりだ」と、彼女はその日にかかった食事代なども全部出してくれるという大盤振る舞い。なんてイケメン!
ジェットコースターや、プーさんや、ドナルドたちと遊ぶアトラクションを充分に堪能し、空も暗くなって来たので、そろそろ帰るかとなった頃。
僕はひとつの考えが頭に浮かびました。
お。これは最後の最後にサプライズをとっておいてくれているのだな。
そう思いながらテクテクと歩いていく僕。
しかし、そのままディズニーランドの出口を抜け、何事も無かったかのように電車に乗りました。
そしてついに彼女が降りる駅付近まで来てしまったので、僕は我慢できずに言ってしまいました。
あれ?誕生日ケーキは?
「ん?ないよ」
え…本当に?…とか言いながらサプライズでとってあるんでしょ?
「いや、本当にないよ」
えー。本当に本当にないの?
「これで誕生日サプライズは全部おしまいです」
そして僕は、なんとあろうことか、電車の中で、なんで誕生日ケーキがないんだよー!とキレてしまいました。
それから彼女は悲しい顔をし、電車を降りていきました。
僕はひとり、プンスカ怒りながら、ケーキ屋さんに入り、売れ残ったチョコレートケーキを購入し、名前の入っていない誕生日ケーキをひとり食べました。
あぁ…。なんという若気の至り。今ではその彼女は素敵な旦那さんを見つけ、どこかで幸せに暮らしております。
その当時の僕は、誕生日プレゼントよりも、サプライズよりも何よりも名前入りの誕生日ケーキにこだわりを持ちすぎていたのです。
人にお祝いされる事を当然だなんて思っちゃ駄目だよね…。なんてクソ野郎だったのだ、僕は。
それではまたどこかでお会いしましょう(´・ω・`)ノシ
エラ・ウィーラー・ウィルコックス(アメリカの詩人)