Thunderbird使ってますか?もし使っているなら今回はメールソフト、Thunderbirdをさらに便利にする方法をお伝えしたいと思います。Thunderbirdではない方もこの機会に乗換を考えても良いかもしれない。それだけ便利な方法です。
メールソフトって今までPC固定なイメージが強くて、あのPCでしかメールの確認が出来ない、こっちのPCでも確認出来たら良いのに!!っていうジレンマが時々あったのですが、そのメールソフトを気軽に持ち運びが出来るようになってしまったのです。
2台以上のPCでThunderbirdを使いたい人は参考にしてくださいませ…。
Thunderbirdを2台以上のPCで自由に同期して使う方法
Thunderibirdを選んだ理由は拡張機能の多さ。
えー、Windows に標準でついてくるメールソフトOutlook も最近は中々高機能になってきましたが、それでも不満点が多いのも事実。
なんというか、迷惑メールのフィルタリングが弱かったり、起動が遅かったり。痒い所に手が届かない歯がゆさが、ちょいちょいあるのです。
そうなった時に他のソフトが豊富にあるのがWindows の良いところですよね。そこで他のメールソフトに目を向けて見ると、どのソフトにも長所があり短所がある。
そう。デフォルトで完璧なメールソフトが見当たらないのです。
しかし、それでもなるべく自分の理想に近づけるような環境を“アドオン”という形で提供してくれるThunderbird。
追加して搭載させる事が出来るアドオンが無数にあるのがThunderbird の魅力です。
「さすがFirefoxを提供しているMozillaさんのソフトだぜ!そしてアドオンを色々と作ってくれる世界中の猛者達に感謝!」
…と、言いたい所なんですがどこ探してもあの機能がない。
Thunderbirdを同期させる機能
2つ以上のPCで自由にThunderbirdを使い回す。世界中どこでもメール確認が出来る…
そんな機能がどこにもないのです。“同期”という言葉が最近はちらほら見えて来ましたが、あれを知ってしまうともう元には戻れない。これからはクラウドの時代が到来するのだ…と思うのだが。
基本は家のデスクトップPCで確認して、たまに出先のノートパソコンでも確認が出来たら嬉しい。そしてなんだったら、友人の家でパソコンを借りた時にもメール確認出来たら最高なのに。そんな機能が付いているメールソフトもあるっちゃあるけど、有料。
うーむ。なんとか無料で同期機能をつけられないものなんだろうか。
アドオンを探してもないんだよなぁ…
そこでひらめきました。
Thunderbirdを同期するには
そんな時にThunderbirdをDropboxの中で利用する方法を思いつくのです。
Sugar SyncやらApple社のiCloudやらクラウドサービスがたくさん出てきましたが、クラウドサービスの走りになったDropbox。
普通は写真を共有させたりするのに使うと思うんですけど、コレをうまく使うともっともっと便利になるのではあるまいか。アドオンがないのであれば、自分でDropboxをアドオンしちゃえば…なんて事を思いつく。
おっとその前に、知らない方もいると思うので、まずはクラウドの説明を少々。たとえば、パソコンを使ってビジネスをしようと思う場合、必要なのは「バックアップ」という行為。
大切なデータを作成したり、ホームページを作ったり、ソフトを作ったり、ワードを書いたり、とにかくPC上でやる作業がある場合、順調に進んでいる時にはあんまり考えない事ですが、急にパソコンが落ちたり、PCが立ち上がらなくなったりしたら、それまでやってきたことが水の泡になります。
僕自身も昔書いていたメルマガとかデータが全部とんだ事がありました。
それからというもの、外付けのハードディスクを買って、思いつくたびにデータのコピーを取っていたのですが、これが結構面倒くさい。
USBでつながなければならないし、やろう!って思わないとコピーできない。気が付くとだいぶバックアップし忘れていて、トラブルがあった時にデータを復元しても、だいぶ昔のデータになっていたりする。
そこで登場するのがDropboxのような自動でバックアップをしてくれるクラウドサービスなわけです。
意識せずとも、常にバックアップ。それがネット上のハードディスクに保存されているので、世界中どこからでも気軽に最新のデータを利用出来るというわけです。
Dropboxは無料でダウンロード出来ますので、ダウンロードをしてから続きの話を聞いてくださいませ。
インターネット上の保存庫(HDD)
Dropboxを自分のパソコンにインストールしておけば、勝手に更新してくれる。これがポイントなのです。
インストールするとDropbox専用のフォルダが自分のパソコンに生成されます。その中に使用するファイルを入れておけば更新されるたびに、オンライン上のファイルも勝手に更新されます。
また、外出先から自分のDropboxのサイトにアクセスして、ファイルをダウンロードすれば、家に居なくても作業が出来る。作業後にまたDropboxにアップロードすれば、家に戻った時にそのファイルが家のパソコンに入っているわけですね。これでどこでも仕事が出来る!
もうSDカードとかUSBメモリとか持ち運ぶ必要がなくなったわけです。
バイバイ、スイートメモリーズ
AppleがiPodを発表した時の事を思い出しました。あれのお陰でMDという存在が過去の物になったわけで。バイバイMDというCMが衝撃でしたね。きっともう今の若者はMDという存在を触ったことすらない人もいるのでしょう。あぁ、歳とったなぁ…。
美しい人生よ〜かぎりない喜びよ〜この胸のときめきを〜あなたにぃ〜ぃ♪
松崎しげるを思い出しました。愛のメモリー。
…さて、ここからが本題です。
そんなクラウドサービスをポータブル版のアプリケーションと合わせるともっともっと便利になります。
たとえば、パソコンにOutlookやらThunderbirdなどのメールソフトを入れている人って多いと思うんですけど、あれの不便な所は、そのソフトを入れたパソコンでしかメールが確認出来ないこと。
だからね、どうしてもGmailみたいなネット上のメールサービスを利用するしかないんですね。
先ほども言ったようにThunderbirdにはまだ同期機能が標準装備されていない。アドオンにも見当たらない。そこでDropboxと合わせてポータブル版のThunderbirdを使ってどのパソコンでも確認できるようにします。
そうする事で、どこのパソコンでもメールの同期が可能になるんです。
Thunderbirdを同期させる方法は非常に簡単
Thunderbird is the safe, fast email client that's easy to us…
Thunderbirdのポータブル版をPORTABLEAPPS.COMからダウンロードしてきて、Dropboxの中に入れるだけ。本当にそれだけ!
ダウンロード先は英語のサイトですが、まぁ、ダウンロードボタンがデカくわかりやすいので大丈夫でしょう。ダウンロードするだけで、インストールする必要はありません。パソコンのどこにあっても起動が可能です。
ポータブルって名前が付いているぐらいなので、本来の使い方はこれをUSBメモリーなどにいれて持ち運び、使いたいパソコンに挿してメールを確認するというのが本来の使い方です。
それをメモリーにいれずDropboxに入れる。そうすればDropboxにアクセス出来るすべてのパソコンでメールを確認することが出来、終わった後はDropboxが勝手にファイルを同期してくれます。
ただ、注意しなければならないのが、2台のPCで同時にThunderbirdを開くとファイルがコンフリクトすること。
同期した後に開く。開いたら閉じて同期し終わるのを待つ。同時に開いてしまうとどちらのファイルを同期したらいいのかDropboxがわからなくなるため二重にファイルが作られたり、競合してしまいます。
なので、基本はデスクトップで確認し外出先でも見たいなぁって思う場合は、必ずデスクトップのメールソフトを閉じておく。外出先やノートパソコンで確認したい時はデスクトップの方を閉じたのを思い出してから、Dropboxから起動するという形を取ってください。
もちろん、他のクラウドサービスでも同じ方法が使えますが、Dropboxが一番転送速度が速いっぽいので僕はDropboxで利用しています。
いい時代になりました。
無料でこんなに素晴らしいサービスが受けられるとは。もしPCでビジネスを考えているのであれば、絶対に必須のツールですので、使ってみてくださいませ。
ではでは、今日はそんな感じでThunderbirdを2台以上のPCで使う方法の話でした。
野口明人
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。役にたったなら、気軽にコメントもらえるとやる気が出ます!
おまけ:クラウドサービス
Dropboxが気に入ったなら、同じサービスで、SugarSync、box、SkyDrive、Google Driveなどなどがあります。容量とか転送速度などそれぞれ違うので、用途に分けて使うのがいいかもしれないですね。
あ、Google Driveに関してはちゃんと規約読んでから利用してくださいませ。ちょっとアレ?な感じの規約が混じっているので。
まぁ、それはそれで、もう個々それぞれ意味がわからないぐらいのサービスっぷり。フロントエンドとして無料で5GBとか50GBとか。充分でしょ(笑)バックエンド買う必要がある人は技術者ぐらいか…。
まぁ、もらえるもんはもらっておきましょう。
ではでは、またどこかでお会いしましょう(´・ω・`)ノシ